エフェクトの組み合わせとプロセス

※旧ブログの記事を加筆・修正したものです。

 ダブルクロスをプレイしてかれこれ2、3年になるが、セットアッププロセスのエフェクトの組み合わせについてちゃんと考えたのはつい最近な気がする。というか、プロセスごとの扱いがわりとぞんざいだったので、改めて整理してみる。

前提 エフェクトの使用の仕様 R1 p.250~

  • ひとつのタイミングにエフェクトを宣言できるのは1回だが、複数のエフェクトを一度に使用することもできる。(p.251)
  • オートアクションはその限りではなく、同じタイミングに何回も使用できる。(p.254)
  • 組み合わせるエフェクトはすべて、タイミングと技能が同一でなければならない。この時、技能が「-」のもの同士でも組み合わせが可能となる。(p.252)
  • 組み合わせたエフェクトの対象が異なる場合、シーン、範囲、n体、単体、自身の順で狭くなると考え、その中でもっとも狭い対象を有効とする。(p.254)[対象:自身]のエフェクトはどんな効果をもってしてもその対象を拡大できないものとする。
  • 同じタイミングで複数のキャラクターからエフェクトの使用を宣言された場合、【行動値】が一番高いキャラクターから順番にエフェクトの詳細を宣言し、その効果を適用すること。この時、キャラクターはエフェクトの使用を取り下げてもよい。(p.258)
  • イニシアチブプロセスにエフェクトの処理が重なった場合、すべてのエフェクトの処理が終わったら改めてイニシアチブキャラクターを決定し、メインプロセスに移行すること。(p.258)

前提 アイテムの使用の仕様

 アイテム周りのルールは基本ルールブックのほか上級ルールブックにおいても補足されているが、セットアッププロセスやイニシアチブプロセスにおけるアイテムの使用については言及がない。マイナーアクションのように「いずれかひとつを行う」と限定されていないので、他のアイテムやエフェクトと併用できるものと判断する

セットアッププロセス

 上記前提により、エフェクトを複数使用する場合は組み合わせるしかない。具体的に何が起こるかというと、「自身」「味方」「敵」を対象としたエフェクトをそれぞれ別個に使用できないということになる。

  • 例:自身が対象である《加速装置》と他の味方が対象である《ファンアウト》は同時に使用できない。

 セットアッププロセスのエフェクト自体がそこまでメジャーではないためあまり気にしていなかったが、ピュアノイマンであれば《戦術》《ファンアウト》《常勝の天才》、オルクスであれば《支配の因子》《絶望の領域》など、それらを代表するエフェクトは問題なく使えるようになっている。変わったところでは、対象が「-」である《絡め取る大地》をシーンのエフェクトと組み合わせることで全体に【行動値】デバフをかけるなどの相互作用が発生したりする。
 また、複数のキャラクターが同時にアイテム/エフェクトを使用する場合、先に行動の高い順に宣言して、そのあとに解決をする、その際に取り下げることもできる、とある。つまり「自分の方が早いから《加速装置》を使わなくていいと思っていたら《先陣の火》を使われた(《加速装置》を使っていれば抜けた)」とか、逆に「ブルーゲイルを使って抜こうと思ったら相手もブルーゲイルを持っていて無駄になった」ということが無いようになっている。セットアップの処理は雑に行いがちだが、特に【行動値】周りは戦況に大きく響くため丁寧に進めていきたい。

イニシアチブプロセス

 「イニシアチブプロセスにメインプロセスを行う」エフェクトと「組み合わせられない」エフェクトの相互作用でかなりごちゃごちゃする。上記前提により、単一のイニシアチブプロセスにおいては複数のエフェクトを別個に使用できないため、例えば、一度《加速する刻》を使った場合は、そのメインプロセスが終わったあと再びエフェクトを使用することはできない。カットインによる行動がイニシアチブによるものなのかエフェクトの効果なのかを把握しておく必要がある点に注意。

  • 例:《加速する刻》を使用したキャラクターは、同一イニシアチブプロセスで《加速する刻II》を使用できない。ただし、《加速する刻》の処理を解決したのち、通常のイニシアチブプレイヤーがメインプロセスを行い、再びイニシアチブプロセスが訪れたならば、使用できる。

その他

 オートアクションは何度も宣言できるらしいが、組み合わせることもできる。3種のシンドロームのガード用エフェクトを組み合わせて使えばDロイス奇跡の血の効果で侵蝕値が……いや、3つ取る意味がないな。ガードのときにエフェクトを7つ組み合わせるアレを使いたければ候補に挙がってくるかもしれない。
 また、アイテムはオートアクションで投げ捨てることができる。防具やトツカの影響で【行動値】が下がっている場合には一考か*1

まとめ

 ルールのすり合わせはしっかり行おう!記載がないものすら平気であったりするので、そこはうまくローカルルールを作るべし、である。

*1:『リプレイ・メビウス』のアレはしびれましたね。