ダブルクロス:《ファイアドライブ》と対決支援

 まさか個別記事を書くことになろうとは。

《ファイアドライブ》の概要
  • 『バッドシティ』で突如登場したサラマンダーの支援エフェクト。
  • 支援なのに何故か「難易度:対決」。誤植の可能性がある。⇒ダブルクロスにおける誤植+α - Hide Left Hand
  • 「対象:範囲(選択)」だが《災厄の炎》のように「対象を変更する」効果を持たないので、「対象:単体」である《強化の雷光》などを組み合わせても、エフェクトの組み合わせルールにより対象が狭い方に統一される。よって「対象:範囲(選択)」を活かせるエフェクトが非常に少ない。
  • 《アドヴァイス》のような「クリティカル値を減少させる」効果を持つエフェクトと組み合わせられない、という制限テキストがある。この縛り要るか?

 攻撃エフェクトのテンプレートのまま支援にしたんじゃないかなこれ。

使い道

 単なる範囲支援エフェクトとして使う場合、範囲化と強化の抱き合わせなのでそこまでパフォーマンスは悪くない。しかしそれだけならデメリットや侵蝕値の差こそあれ《黒蝕の影》や《狂想の旋律》などメジャーを消費しない選択肢もある。
 先に挙げたとおり、「対象:範囲(選択)」を活かそうと思ったら「対象:-」のエフェクトと組み合わせるほかないが、支援で対象になるエフェクトは少ない。噛み合うのは《イルミネイト》《砂の鎧》くらいか。
 ちなみに「難易度:対決」なので使用者は判定を行う必要があるが、基本は味方にしか使用しないため、効果を受ける側にリアクションを放棄してもらえば運用上は特に問題ない。

変な使い道

 支援エフェクトのくせに「難易度:対決」であるという点に使い道を見出すこともできる。

  • 組み合わせる際に判定を要求されるタイプのエフェクトと組み合わせることができる。例:《オーバードーズ》《リミットブレイク》
  • 「エフェクトの組み合わせ」ルールにより「難易度:対決」と「難易度:数値」が組み合わせられた場合「難易度:対決」となるので、味方にリアクション放棄してもらえば事実上自動成功として扱うことができる。《さらなる力》と組み合わせれば、範囲化こそできないが達成値20をたたき出す必要がなくなる。

組み合わせたエフェクトの難易度が異なる場合、その中でもっとも高い難易度を適用する。
難易度が[対決]のエフェクトがひとつでも組み合わさっていた場合、難易度は自動的に[対決]となる。
(R1 p.254より)

 逆に難点としては「難易度:自動成功」を対象とするエフェクトが乗らないという難点がある。あんまりないと思うが……《高速練成》とか……。

来年もよろしくお願いします

 よいお年を。