今回のテーマは「盾」。そういえば「盾」という名前のAオーヴァードが『アカデミア』にいましたね。
ダブルクロスにおいてしばしば命は軽視されるものである。曰く「残機制」。HPが30点前後しかないところに50点とかのダメージが飛んできたりするので仕方ないといえば仕方ないのだが、同じ死ぬにしても、一発耐えれば浪費を1回分抑えることができる、ともいえる。なおGMがオーバーキル大好きの場合はこの限りでない。
一方のガード特化キャラはGMにとっても扱いづらい代物で、公式でいえば『デザイア』の朱香、『アカデミア』の修太郎がこれに該当するが、あまり強すぎるとバランスが崩壊してしまうのでなんとも悩ましい。こいつら殴ってこないからエネミーのHPとかも考えないといけないし。普通の白兵アタッカーが盾を持ってたまにカバーリングするくらいがちょうどいいんじゃなかろうか。
以下、盾に関する考察。ちなみにダブルクロスには「剣」と「盾」のデータ上の区別がなく、いずれも「白兵武器」としてひと括りである。明らかに盾としてデザインされているものがほとんどだが《氷炎の剣》などは剣と盾を両方備えているといえるだろう。
クリスタルシールド(12)
基本ルールブック掲載にして磐石の盾。両手持ち且つ攻撃力を持たないため攻撃方法には一考の余地があるが、経験点15点相当で12点のガード値はなかなか。
ガード特化以外だと、
ギャリソンズシールド(X+6)
【精神】の値がガード値に加算されるユニバーサルガーディアン収録の変わった盾。経験点15点。【肉体】アタッカーでは真価を発揮できないので、必然的に
命中への修正が-3と地味にキツいので技能変換するにしても<射撃>が無難。Ba/OuやBa/Neなんかだと片手にビームライフル片手に盾というガンダムスタイルで戦うことができるぞ。なお、【精神】が少なくとも7はないと先述のクリスタルシールドに劣ることになる。
ガードシールド(6+5=11)
FH専用。何より常備化ポイントが8＝経験点8点相当と安い。命中へのマイナス修正もなく、FHの技術による魔改造はシールドを非情なまでに実用的なものに仕上げたといえる。クリスタルシールドを超えてない辺りに調整の意匠を感じる。
FHの強力な武器はクロススラストやトツカなど残念ながら両手持ちが多いのが悩ましいところ。*1イノセントブレード辺りを握るか、普通に武器作成エフェクトを使ってもよいだろう。攻撃一辺倒の《赫き剣》や《破壊の爪》なんかいいんじゃないか。
フォールンシールド(8+5=13)
秘密兵器専用。Dロイスを使うだけあってその性能はガードシールドをも上回る……というか強化版ガードシールドである。侵蝕率は地味にかかるが、合計点だけでいえばクリスタルシールドをも超えて最強クラス。LMでのエラッタで夢の秘密兵器工場が可能になったため、ブーストアーマーやフォールンヴィークルと一緒に取るとシナリオに支障をきたすレベルのキャラが作れる。
ヴェイパーウォール(17)
経験点50点。説明不要。この硬さで実体盾じゃないってんだからふざけた話である。攻撃力の6ってのは蒸気を相手に浴びせるのか？
相応に硬いが、これに50点払う段階までセッションを持ち込める状況がまずすごいと思う。
番外編：《盾なる力場》([LV*2]+5)
剣と違って盾とか防具ってマイナーアクションで用意するのは致命的に手遅れだったりするよね。
それはさておき効果だけを見れば実はヴェイパーウォールクラスに硬かったりする。LV5まで振ると消費経験点35点でガード値15、侵蝕率ボーナス乗せて17。いや、ライフロスのデメリットを加味すれば実質-3で……ピュアでLV7まで振ればどっこいくらいか？地味に攻撃力が5点あるのもいぶし銀だ。《シールドクリエイト》はライフロスのデメリットこそないが攻撃力ゼロだからな。
番外編2：《氷炎の剣》《地獄の氷炎》
《氷炎の剣》で6点。《地獄の氷炎》でブーストをかけると、ヴェイパーウォール相当の合計50点消費でガード値15、侵蝕率ボーナス乗せて18。ここまでやるならタイミング的にも労力的にもヴェイパーウォール担いだほうが強いなと思える辺り良調整なのかもしれない。
ちなみに最大である60点まで振れば6+3*5で21(24)まで伸びる。攻撃力も9(10)点ある他、いざとなれば《地獄の氷炎》によるパンプ分を攻撃にも転化できる利点もある。逆にいえばどっちつかずだが。
まとめ
クリスタルシールドがわりと実用的であるということがわかった。《盾なる力場》もかっこいいから使いたいんだがなあ。
*1:トツカはガード値もあるからわざわざ盾を持つ必要もないわけだが。
