メギド72

メギド72 公式サイト (外部リンク)

まえがき

 タイムラインで痛烈なマーケティングを受けたのと、ゴールデンウィークで激しくキャンペーンを行っているらしいということでプレイしてみた。今11くらい。ちなみにゲーム自体は前から知っていて、バトルシステム紹介動画とかも見たことがあったが、なんだこのふざけたジャンル名はくらいの印象しかなかった*1

 ちなみに迂闊にオープニングムービーを観に行くといきなりソロモン言えるかな?が始まるので注意だ。


いいと思ったところ

  • バトルシステムが面白い。共通の場から互いにコマンドカードをドラフトしあうシステムはシンプルながら斬新で、NPC相手でもなかなか手に汗握る。その分一戦一戦が長く惰性でプレイできないというデメリットでもあるが、一度完全勝利したクエストはバトルを全カットできる機能が付いており*2、後述の素材逆引き機能と相俟って周回・素材集めの快適さはかなり高い部類に入る。
  • 進化素材をタッチすると手に入るクエストに飛ぶことができる。いちいち調べることなくかなり直感的に素材集めを行うことができ、また周回も一瞬であるため、ストレスがほぼない。ドロップ率云々についてはまだその領域に達していないのでなんとも言えないがいいシステムではないだろうか。あと地味に「謎の強化アイテム」ではなく「悪魔への貢ぎ物」という設定が付いているのもいい。
  • 救済機能が豊富。マナプリ的なリソースを消費して各種素材や便利アイテム、経験値を購入できるショップ機能、遠征によるアイテム回収など、単に周回しやすい以外にもいろいろとお助け機能がある。スタミナ消費して終わり!以外にも色々できるので飽きにくいようになっているように感じる。
  • 全体的なUIもいいんじゃないかな。

好みがわかれそうなところ

  • グラフィック。2D立ち絵・3D戦闘グラは最近よくある感じ。奥義を使った時に出てくる悪魔の姿のが切り絵っぽい感じでじわっと動くのは個人的にそんなに好きじゃない。

つまづきそうなところ

  • メギドがなかなか手に入らない。最初に2体確定、道中でも数体配布されるほか、回数限定のメギド確定ガチャなんてのもあったりしてかなり配慮されている感はあるものの、パーティは5体編成かつ属性・武器種による相性があり、それぞれのリーダースキルとの相性などを考えると、満足なパーティを組めるかどうかは引きに左右される部分がかなりある。どのソシャゲでも最初は未完成のパーティで我慢しなければならないが、その度合いが大きい、と思う。
  • そもそもすべてのメギドの排出率が一律で5%*3、つまり全部がSRみたいな感じなのである。引いたメギドはそれぞれ全てが役に立つが、引くまでが大変。ある程度揃ってくれば無理に増やす必要もなくなる上、重ねるメリットもそんなにないので、ガチャゲーではないのだが……。
  • ごり押しができない。フレンドの力を借りてストーリーを爆走!みたいなプレイは不可能である。5体編成、かつフレンドからの助っ人はなしで、敵によって編成を考えることが必須ということはつまり手持ちを満遍なく育てる必要があるということ。これに新規メギドの手に入れづらさを加えると、ある一定ラインでどうしてもつまづいてしまうのではないか。コンシューマゲームと比べても遜色のないバトルシステムがここではむしろシビアに働く。
  • まぁプレイしてればレベルも上がるし素材を集める方法も多彩だし手持ちがいなければ無料石貯めてガチャ回せばいいだけの話ではある。問題はモチベーションか。

総括

 システムだけで言えばソシャゲとDMM系のブラウザゲーのいいとこどりをしているような感じ*4。「いいゲーム」ではあるはず。ただ完全オリジナルなのとマーケティングがそんなにアレなのでいつかしれっと終わりそうでそれが怖いといえば怖い。72体揃うまでは頑張ってほしい。

*1:ジャンル:フォトンドリヴン世界救済RPG

*2:『城プロ』や『ミラクルニキ』にあるアレ。

*3:月末のみ10%

*4:改めて『ミラクルニキ』の素材収集システムの優秀さがわかる……。

キャラクター紹介『神鳴弥古道(ブラックドッグ/ブラム=ストーカー)』

記録。

キャラクターシート

■レギュレーション

神鳴弥古道(かなりや・こどう) ブラックドッグ/ブラム=ストーカー
ワークス:UGNエージェントD カヴァー:占い師
コードネーム:“アレグロ
Dロイス:なし
能力:3-3-2-1 技能:<白兵>に4点、<調達>に6点
エフェクト:
 LV2 加速装置
 LV2 コンセントレイト:ブラム=ストーカー
 LV5 鮮血の一撃
 LV2 血の宴
 LV3 ブラッドバーン

ビルドコンセプト

 R1R2のみ。初心者卓だったのであまり尖らせてもアレかと思い、浅く広い感じに。実は攻撃手段を全く用意しておらずその辺で拾う予定だったが、ミドル戦闘の前の購入でしくじって目も当てられない結果になった。そのあと両手剣を買ったのでクライマックスではそれなり。なお情報収集はコネ頼みである。
 しかし改めて組んでみても白兵の速攻アタッカーは最初から速い射撃キャラに比べると実にパッとしない。なんでもありなら聖者の遺骨とかあると存在意義を見出せるか? 一方で《ブラッドバーン》のライフロスはそんなに気にならなかったが、これを射撃キャラでやると案外きついかもしれないのでその点では【肉体】のメリットがあったと言えるかもしれない。

キャラクター設定

 パンピー2人を引っ張る先輩枠。わりと普通のエージェントになったと思う。もともと修験者とかそれ系のキャラをやろうと思っていたものの、修験者のロールプレイができる気がしなかったので日和って占い師にした。ただ血を流すだけのブラム=ストーカーでは面白くないので“体内の血流を操作し身体能力を強化する一方で、それに肉体が耐えきれずダメージを受ける”という設定。吐血キャラ。ふらふらするのが好きなので今回は完全に嵌められたが、最後に釘をぶっ刺せたので締めは満足。
 名前の由来は、神鳴=雷と血液のイメージから心臓の鼓動。あと結果的にカナリヤ。NPCの音系の名前に合わせた形。コドーとかゴドーとかそういうのばっかりかよ。
 コードネームも同じく音に合わせて“ビート”や、ビートとヒートアップ、ビートダウンの合わせ技で“ビートアップ”なども考えたが、前者はシンプルすぎ、後者は二音節なので呼びづらいかと思い断念。しかしビートダウンからTCG用語を連想し、“テンポ”や“アグロ”なんかも考慮した結果、ひねって“アレグロ”に。《加速装置》の「速く」の意味と、アレグロ本来の意味である「快活な」を血流操作に見立てたネーミング。

その他感想

 やっぱりまるきりの初心者やビルドに慣れていない人だったらクイックスタートから入るのがよかったかもしれませんね。プレイの楽しさから入るのは大事。世界背景が結構ダークなのでビターエンドにありがちだけどハマる人は本当に嵌まる。
 ともあれ、ありがとうございました、いいセッションでした!

キャラクター紹介『五色沼伍堂(サラマンダー/ウロボロス)』

森田氏の健康ダブルクロス*11話が終わりを迎えたので、記録。

キャラクターシート

■レギュレーション

  • 130点フルスクラッチ
  • ルールブック1、ルールブック2、上級ルールブック、パブリックエネミー、インフィニティコードのみ使用可

五色沼伍堂(ごしきぬま・ごどう) サラマンダー/ウロボロス
ワークス:UGNエージェントD カヴァー:葬儀屋
コードネーム:“スノーマン”
Dロイス:対抗種
能力:3-1-3-2 技能:<調達>に4点
エフェクト:
 LV2 原初の黄:加速装置
 LV2 コンセントレイト:ウロボロス
 LV5 原初の赤:魔獣の衝撃
 LV2 災厄の炎
 LV3 プラズマカノン
 その他 快適室温 凍結保存 まだらの紐

ビルドコンセプト

 ICまでのレギュレーションだったのでパラパラとめくっていたところ、エラッタ前の《災厄の炎》*2を発見したのでそれを中心に構築。オルクスと組み合わせて《アニマルアタック》を使う、サラマンダーの【肉体】2点が無駄になるのが嫌だからキュマイラの《魔獣の本能》でするなどの案が出たが、【行動値】との兼ね合いで断念。結局うまいこと行きそうなのがウロボロスだった。
 能力値の低さを《加速装置》《魔獣の衝撃》で補いつつ、サラマンダーの火力+範囲攻撃で蹴散らす純粋培養のアタッカー。ウロボロスのわりにエコで、ミドルなら範囲化しても8、《プラズマカノン》込みでも12しか増えない。《原初の黄:加速装置》も1ときわめてお買い得となっている。RCならではの火力の低さは「対抗種」による底上げで補う。
 いざ作成という段階で他PCのキャラクターシートが続々と提出され、なんだか情報収集が苦手そうだぞというところで急遽日和ってワークスをCからDに変更、さらに<調達>に経験点を振って情報収集もそこそこできるキャラに仕上げたという逸話がある。

キャラクター設定

 ダブルクロスが“ウィルス”による不可逆の病気を題材にしているゲームである以上、研究畑か医療畑の人間を作りたいという気持ちは前からあった。ジャームとなってしまったが最後、燃やす(ころす)か、凍結保存して技術が開発されるのを待つかしかないという世界。そんな現状を憂うキャラクターを作ってみようとしたところ、なんだか思ったより設定がカチリと嵌まり、今に至った。完全に偶然だが健康クロスという題材との親和性もあったため、《快適室温》なんてのも取得した*3
 名前の由来は、苗字に数字を入れるのが好きで、それに加え黒ベースから様々な“色”が出てくるのでファイブカラーブラック=五色沼。名前の伍堂は語呂で決めた。もともとは五色沼灰善(ごしきぬま・はいぜん)という仰々しい名前だったのだが、5-4だと呼びづらいかなと変更。なおこれは余談であるが、TRPG、ことダブルクロスにおいて私は名前の呼びやすさを重視している。ゴドー、アダム、ドゥーベ、トウマ。これはコードネームでも同様。クソ真面目な霧谷さんに真顔で呼ばれても平気なコードネームにしておくのはエージェントの嗜みだ。結果、作中でゴドーと呼ばれ続け、なんか結果的に叙述トリックっぽくなったのはご愛敬。
 コードネームの“スノーマン”は、燃やしつくした後に降る灰を雪に見立てたもの。あと、最後に使った『叢雲』はヘビ繋がりです。

その他感想

 途中回線がプロバイダレベルで落ちたりGMがこれやりたかったんだよシリーズを暴露したりと色々ありましたが、実にダブルクロスらしいセッションだったと思います。雰囲気のある描写、王道だが魅力的なキャラクター、プレイヤー設定の拾い具合など、とてもまとまっていてよかった。出されたキャラシートからシナリオを考えてぶっつけでやるってすごいですね。
 ともあれ、ありがとうございました、いいセッションでした。またやりたい!

追伸:リプレイはそのうちアップされるのかな?

*1:19時〜23時のスパンで複数日に渡り開催されるきわめて健康的な催し。ともすれば夜明けの光を拝むことの多いTRPG業界における画期的な超アイデアと言える。

*2:EA収録のものと比較すると、侵蝕値が1低い代わりに「射撃攻撃を行う。」の一文がなく、単独で使用できない。

*3:「快適な温度は人の健康と平穏、日々の生活への活気と長寿をもたらす。」とか書いてある謎のエフェクト。戦闘に使えないとはいえシーン内の温度を自在に操る地味にヤバい効果でもある。

エフェクトの組み合わせとプロセス

※旧ブログの記事を加筆・修正したものです。

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ダブルクロスにおける人外キャラ:EXレネゲイドとレネゲイドビーイングの違い

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