感想メモ:マヌケなFPSプレイヤーが異世界へ落ちた場合

マヌケなFPSプレイヤーが異世界へ落ちた場合 - 小説家になろう

 このレビューには多少ネタバレが含まれています。

ジャンル VRゲーム世界閉じ込め+異世界転移
ハーレム度 ★★☆☆☆(あまりハーレム感はない)
無双度 ★★★☆☆(そこそこ無双。時折ピンチにもなる)
文明開化度 ★★☆☆☆(あまり汎用性はないが一部文明化)
文章 ★★☆☆☆(最初はかなり怪しい。終盤になるにつれやや改善)
設定 ★★★★☆(結構グッとくる部分があった)
備考 完結済み

 近代兵器を剣と魔法の世界に持ち込んで無双する系。FPSのステータスをそのまま持ち込んでいる設定であり、おそらくミリオタであろう筆者の兵器に関する知識がこれでもかと書き込まれている。そういうのがダメなタイプはダメかも。私は特に詳しくもないが普通に読めた。あと主人公が紅茶に妙に詳しいのも本人の趣味かな?
 あとがきで筆者自身が述べているように、多少回収しきれていない設定もあり、後半はどうにか話を畳むために錯綜した感も否めないが、それらを差し引いても全体的な設定や展開は面白い。迷宮と主の関係性、ゲーム上の設定と魔法との兼ね合い、転移の経緯等々。特に中盤以降のシャフトのくだりはかなり好きだ。なんだかんだ主人公が英雄扱いされるのが好きなのかもしれない。
難点としては、上記の通り文章がちょっとアレなのと、異世界なのに漢字と日本語のギミックがあること、花の名前を推すのはいいけどギルド名が出るたびに国語辞典をそのまま引いたみたいな解説が入るのがかなり不自然、といったあたり。ただこれらは勢いで読み進めている限りだとそんなに気にならない。
 総じてなかなか楽しめた。書籍版だと日本語が改善されていたりするのだろうか?

 ちなみにヤングエースでコミカライズされている。

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 原作と雰囲気は違う上にややクセもあるが、面白い。