レビュー:Vampire Survivors

 トロコンしたので記事を書きます。プレイタイムはSteam表記で47.6時間。

 見下ろし型平面の2Dローグライク(ライト)アクション。詳細なストーリーは語られないため不明だが、シモンの親戚みたいなビジュアルのAntonioをはじめとするヴァンパイアハンターっぽいキャラクターたちが、ヴァンパイアを倒すために?配下のコウモリやらゾンビやら?を倒していく?ゲーム。HunterとかSlayerでなく「Survivors」というのがミソで、ボスを倒すよりはむしろ制限時間いっぱい頑張って生き残るというコンセプトが興味深い*1

とてもクラシックなドット絵が特徴的だ

 一般にゲームのいくらかの要素は作業であり、その作業が楽しいかどうかでゲーム自体の楽しさも変わってくると思うのだが、Vampire Survivorsはこの作業部分の楽しさを突き詰めたような造りをしている。ひたすら現れるモブを倒しながら経験値ジェムを集め、ランダムに抽選される武器やアイテムに一喜一憂しながら、中ボスを倒して出てきた宝箱で当たり演出が出たときには脳の変な部分を突かれたかのような快哉を叫ぶ。先述のとおりストーリーはほぼないので、プレイヤーは誰だかもよくわからんキャラクターたちを操り雑魚狩りを繰り返すことになる。

全体的にクラシックな造りなのに宝箱だけパチンコみたいな演出なの何?

 このゲームデザインがよくできている。労力に対するリターンが明快で、コーエーテクモの無双ゲーめいた爽快感もある。ランを繰り返すことで得られるコインを使った永続強化要素もわかりやすくゲームを快適にしてくれる。
 こう言ってはなんだが、タイトルやプレイ画面を見る限り、正直全然面白そうには見えないというのが第一印象だった*2。ドット絵でただモンスターを狩るだけじゃん、みたいな。でもそれが面白いのだなあ。技術介入度が低く、アクションも特に激しくないため、プレイ疲れしづらいというのもあり、1回30分とはいえ何度も繰り返しやりたくなってしまう中毒性がある。曲もいい。

突き詰めると画面がなんだかすごいことになってしまう

 ちなみにオプションから日本語を選択することは可能だが、右に「90%」と書いてあり、最新のアップデート部分など一部のサポートはされていない。Steamストアページでも日本語サポートはないことになっている。半端に日本語にするとキャラの名前に表記ブレが発生して困る場面もあるため悩みどころ。私はそもそも日本語がないと思い込んでいたので英語でプレイしている。
 アップデートの話で言うと、そもそもが信じられないことに現時点(2022/09/20)でまだアーリーアクセスの状態である。近いうちに正式版リリースの日取りが発表されるらしい。発売から10か月ほど経っているが、ここ最近のアップデートでゲームとしての快適性は格段に上がっているように思う。正式リリースが楽しみだ――また実績が増えたらやることになるわけだが。

*1:ボスはボスでいるけども。

*2:キャッスルヴァニアにあまり思い入れがないというのもあると思う。