ベアルクティ。Tier表に名前が挙がることは決してないテーマ群。好きな人は好き、という典型。先行研究を下地にしつつ考察する。
※2024/04/23 執筆から3年が経ち、ポーラ=スターと熊斗竜巧αが実装されたので、大幅に加筆・修正しました。
テーマの概要
いずれも水属性。メインデッキの星7非チューナーとポラリィが獣族、星8チューナーと星7シンクロが獣戦士族で統一されている。また、追加モンスター3種はいずれもドライトロンとのマッシュアップで機械族となっている。
メインデッキのモンスターのうち《天極輝士-熊斗竜巧α》以外は共通して「星7以上のモンスターを手札からリリースして自身を特殊召喚、そのターンはレベルを持つモンスターしか特殊召喚できない」誘発即時効果を持つ。また、星7非チューナーはSS時にアドバンテージを補填する効果を、星8チューナーはSS時に(場に他のベアルクティがいれば)相手を妨害する効果をそれぞれ持つ。
引き算で疑似シンクロ召喚を行う変わった性質があり、8-7でレベル1シンクロモンスター(!)を場に出し、その後改めて8-1で星7シンクロのエースモンスターを出すのがデザイン上の挙動となる。
基本的な動き(A定食)
- 1. 星7ベアルクティをSSし、星8ベアルクティをサーチ/サルベージする。
- 2. 星8ベアルクティをSSする。
- 3. 8-7でポラリィをSSし、ビッグディッパーをデッキから発動。
- 4. ポラリィのコストを<ビッグディッパーの効果で墓地除外に置換、星7ベアルクティを除外して星8ベアルクティを蘇生。
- 5. 星8ベアルクティとポラリィで星7シンクロのベアルクティをSS。
- 盤面:ビッグディッパー、セプテン=トリオン(グラン=シャリオ)
熊斗竜巧αが実装されてテコ入れがなされたが、大筋は変わっていない。上記展開に挟んでラディエーションをサーチして上振れを狙う、ポラリィをポーラ=スターに差し替えてセプテン=トリオンを強化するなど。
その他の主なシンクロ召喚等パターン
- 星8チューナー+星8非チューナー=《アルティマヤ・ツィオルキン》
- 星8チューナー+星4非チューナー=星12シンクロ(《炎斬機ファイナルシグマ》《赤き竜》など)
- 星8チューナー+星2非チューナー=星10シンクロ(《フルール・ド・バロネス》、《相剣大公-承影》、《氷水啼エジル・ギュミル》など)
- 星8チューナー+星1非チューナー(ポラリィ)=星9シンクロ(《飢鰐竜アーケティス》、《電脳堺狐-仙々》、《星風狼ウォルフライエ》、《パワーツール・ブレイバー・ドラゴン》など)
- 星3チューナー(灰流うらら)+星7非チューナー=星10シンクロ
- 星2チューナー+ポラリィ=ポーラスター ← 強い!
ポーラ=スターの効果はビッグディッパーで踏み倒せる。そのためポラリィを出したうえでポーラ=スターを出すと恩恵が大きい。ベアルクティテーマ内のカードのみでポラリィとポーラ=スターを両方出そうと思うと、なんと星8と星7を別途用意しなければならないという恐ろしいロスが発生するが、ポラリィはもともと星1非チューナーなので、星2チューナーと組み合わせることであっさりとアーマー体が降臨する。これまでベアルクティで使いづらかった星2チューナーに大きな役割が生まれている――もちろん、テーマ外から持ってくる必要がある。
特徴
テーマに所属するメインデッキのモンスターの多くがSS2で動ける上、星8は妨害効果を備えているため、テーマ内で無理なく相手の先攻1ターン目に妨害を構えることができる。
セプテン=トリオンとビッグディッパーを構えつつ、相手のSSに合わせて妨害をサーチしたり、ビッグディッパーで奪ったりするというのが主なコンセプト。特にエクシーズやリンクを使うデッキには強烈にメタが刺さる。ポーラ=スターの導入によりシンクロと融合にもある程度耐性が付いた。
召喚権を一切使わないので、召喚したモンスターを止められてそのまま泣く泣くエンド、ということもない*1。召喚権を使う有用なモンスターを採用しやすいともいえる。
課題
手札コストがきつい
「星7以上のモンスター」を「手札から」「リリース」する必要がある。ふつう星7以上のモンスターは単体で機能しないため人選には配慮する必要があり、場からはリリースできないためサクリファイス・エスケープなどもできず、リリースのせいで「捨てられた時」効果と組み合わせて悪いこともできない。上記のA定食でも、初動の星7ベアルクティに加えてリリース要員があと2枚必要である。
公式も流石に重いと思ったのか、後に追加された熊斗竜巧やラディエーションはいずれもアドバンテージを回収する効果になっている。
誘発の受けが悪い
手札コストがきついということは、妨害を一か所もらうだけで急激に雲行きが怪しくなるということでもある。《灰流うらら》《増殖するG》《エフェクト・ヴェーラー》《無限泡影》《ドロール&ロックバード》全部きつい。
SS2で動くデッキなのでGをもらっても大丈夫という意見もあるが、じり貧に変わりはない。召喚権を使うわけではないので一妨害程度なら手札次第で貫通できなくもないか。デッキの性質上リンクモンスターで茶を濁せないので、チューナーにアクセスする行為をピンポイントで止められると本当にすることがなくなってしまう。
盤面があまり強くならない
手札コストよりこちらの方がむしろ問題に思える。手札3枚使って最終盤面がビッグディッパー+セプテン=トリオンというのはお世辞にも制圧盤面とは言い難く、相手が展開をEXデッキに依存するデッキならばともかく、それ以外のデッキに対する耐性が極めて低い。
またベアルクティ共通効果で付く「レベルを持つモンスターしかSSできない」縛りが厳しいため、自ターンに展開してそのままエクシーズして構える、といったことも不可となっている。テーマ内カードのみでSSできるテーマ外のモンスターはほぼ星9シンクロのみである。
どうすればよいか?
純ベアルクティ
純正構築にすれば安定するというのは当たり前なのだが、ベアルクティにおいて特にそれは顕著である。ラディエーションによる連続召喚はベアルクティを多く積んでいる方が回るし、ベアルクティは他のベアルクティのコストにもなるので、多く引いて困ることもない。盤面が弱い問題についても手札に他のベアルクティを構えていれば一応妨害の手数を稼ぐことができる。
ただしこの場合、ラディエーションを引けない場合じり貧になる点、安定と引き換えに最大展開が大したことにならない点などは解決されない。追加カードによりラディエーションへのアクセスが向上し、セプテン=トリオンもいくらか強化されたが、根本的な解決にはなっていない。
展開札や手札コストを外注し、追加の妨害を確保する
手札コストの確保に長けたカード、または使い勝手の良い星7以上のモンスターをテーマ外から持ってくることで、手札消費を補うことができる。ベアルクティは召喚権を使用しないテーマなので、召喚からサーチするような効果とは相性がよい。
ここで注意したいのは「外注すればするほどラディエーションや星8ベアルクティのバリューが下がる」という点である。星8ベアルクティは効果の発揮に他のベアルクティが必要、ラディエーションもベアルクティを出せなければただの置物。ラディエーションに頼りすぎると引けなかったときに弱いが、頼らない構築をすると今度はラディエーションのツモが弱くなるというジレンマを抱えているわけだ。このラディエーションのジレンマと向き合うのが混成デッキのポイントとなる。
また、「それ、ベアルクティじゃなくてよくね?」現象にも注意したい。パワーの高いカードで弱小テーマをサポートする試みは古今東西で行われてきているが、パワーが高すぎて、本来強化したいはずのテーマを食ってしまうことも往々にしてある。あくまでベアルクティを活かせる組み合わせを考えていく必要がある。
手札コストを確保できるカード
海竜族ギミック(いわゆるディーヴァ型、海皇ベアルクティ)
《深海のディーヴァ》を召喚して《海皇子 ネプトアビス》をリクルートしつつ、ネプトアビスで《海皇の竜騎隊》を落とすことで、《海皇龍 ポセイドラ》に加えて任意の海竜族をサーチでき、しかもディーヴァとネプトアビスでポラリィをダークシンクロ可能。ポセイドラはもちろん手札コストになる。1枚が4枚になるのは大きい。ディーヴァは《シンクロ・オーバーテイク》によるサーチに対応しているため6枚積めて安定感もある。
持ってくる海竜を《氷霊神ムーラングレイス》にすれば、手札コストにしてもよし、場に出してハンデスしながら星8チューナーとあわせてツィオルキンを出してもよし*2。サーチ先を《彩宝龍》にすればネプトアビスと合わせて星6シンクロができるため、《瑚之龍》と星7ベアルクティで1枚引きながらポラリィを出してもいいし、ディーヴァを予め墓地に落としておいて《マナドゥム・トリロスークタ》で釣ることもできる。ネプトアビスと彩宝龍で星6を作り、ディーヴァと星6で《アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴン》を出してディーヴァを釣ってバロネスに繋げれば最低限1枚初動になるのもありがたい。
ポーラ=スターの実装によりディーヴァ自体の価値も上がっている。ポラリィと組み合わせることでポーラ=スターにアーマー進化させることが可能であり、強化セプテンまでスムーズに繋ぐことができる。
公式のサンプルレシピ等にも散見される組み合わせで、ベアルクティ実装当初から今に至るまで特に重宝されてきたアーキタイプと言える。
- https://www.youtube.com/watch?v=rRw1VKLpwm8
- https://twitter.com/YuGiOh_INS_INFO/status/1498832964980932611
- https://twitter.com/YuGiOh_INS_INFO/status/1514083454165553152
- https://twitter.com/wuyoubu/status/1709232864280375743
欠点としては、デッキに引きたくないカードがいくつか入る点、EXデッキの選択肢が増えて悩ましい点、レベルが多岐にわたるためアドリブの難度が上がる点などが挙げられる。最低限コストになるポセイドラ、召喚して星12シンクロできなくもない竜騎隊はともかく、彩宝龍は初手に引くと本当にディパーチャーのコストにするくらいしかなくなってしまう。
ちなみに、ディーヴァだけ入れて、ディーヴァでディーヴァを持ってくるのも悪くないと思う。
儀式ギミック
儀式モンスターはその性質上アド損を生みまくるため、それを補うべくサーチやサルベージの手段が豊富に存在する。そこで持ってきた儀式モンスターをコストに充ててしまえばよい。
例えば《宣告者の神巫》で《虹光の宣告者》を落とすと、儀式モンスターをサーチしつつ場に星6チューナーを用意でき、星7ベアルクティとあわせてポラリィを作れる。《儀式の下準備》で《ヴァレルロード・R・ドラゴン》と《ヘヴィ・トリガー》をサーチすれば、ヴァレルロードでコスト1枚、ヘヴィ・トリガーを割ってヴァレルロード自身を墓地から回収してコスト2枚分の仕事をする。ヴァレルロードは普通に儀式召喚してツィオルキンを狙ってもいい。ライフコストは重いが《ゲール・ドグラ》なんかは2枚分コストを用意した上で星8ベアルクティとあわせてバロネスを作れる。
要塞クジラの日にアップされた公式のレシピがこのギミックに近いと言える。また、儀式云々を抜きにしてもヴァレルロード・R・ドラゴンが単純にコストとして優れているため、これを引っ張ってくるためのカードだけ入れておくレシピもある。
- https://twitter.com/YuGiOh_INS_INFO/status/1506466265061523460
- https://twitter.com/YuGiOh_INS_INFO/status/1580804976376356864
他にも《古聖戴サウラヴィス》や《イリュージョン・オブ・カオス》など手札で有効な儀式モンスターもおり、見た目より安定感は悪くない。ちなみにインストラクターデッキにも採用されている《輝神鳥ヴェーヌ》は手札からのリリースに反応する数少ないカードで、相性自体はよいのだが、できるのが単なるアドバンテージの補填なので怪しい気がしている。
P.U.N.K.
出張テーマとして定評のあるP.U.N.K.はベアルクティとも好相性。セアミン+オーガ+緊急テレポートの8枚初動体制により再現性が高く、フォクシーとオーガはコストとしても有用で、星3+星7でバロネスに繋いでも、星8+星8でツィオルキンに繋いでもいい。
P.U.N.K.をどこまで採用するのか、どこまでP.U.N.K.展開させるのかがひとつの争点となる。
- セアミン+フォクシー+オーガ採用(コスト、素材としての運用のみ)
- セアミン+フォクシー+オーガ+ノート(星8シンクロから星3or星8蘇生のギミック付き)←このあたり?
- セアミン+フォクシー+オーガ+ノート+娑楽斎+カープ+マダム+罠(融合ギミックと罠サーチギミックも入れる)
- セアミン+フォクシー+オーガ+ノート+娑楽斎+カープ+マダム+罠+ワゴン+セッション+ドラゴン・ドライブ(全部乗せ、P.U.N.K.のみでフル展開まで行ける)
セアミン+ノートで作る星8シンクロは、自身をチューナーにでき、墓地送りでさらに展開を伸ばせる《魔螂ディアボランティス》や、シンプルに妨害となる《魔救の奇跡-ドラガイト》あたりがよいか。
氷水
主に《氷水のエジル》から《氷水揺籃》《氷水底イニオン・クレイドル》を経由して手札コストの確保が可能。《氷水のトレモラ》は手札コストにこそならないが、手札の水属性を特殊召喚できるので代用できる。しかもこの方法で出すとベアルクティ共通の縛りが付かないため星7エクシーズができる。
氷水の星7以上は《氷水帝コスモクロア》《氷水艇キングフィッシャー》《氷水艇エーギロカシス》《氷水帝エジル・ラーン》。公式でキングフィッシャーを活用するレシピも一応上がっているがBACH時点のものなのであまり参考にならない。
特筆すべきはやはりエジル・ラーン。チューナーを自前で用意する強化ベアルクティのような効果を持っていて、別にエジルとかを入れてなくてもこのカードだけ単独採用しているレシピもあるくらいにはベアルクティ民に注目されている。結局コストを食う点は変わらず、他の展開補助系のカードのようにはいかないが、ハンドが悪い場合にとりあえずエジル・ギュミルでエンド、ハンドがよければベアルクティのコストにするといった融通が利くのが偉いところ。
変わったところだと、セリオンズと組み合わせて《セリオンズ“リーパー”ファム》でエーギロカシスを釣ってエーギロカシスを自身の効果でSSという展開ルートもある。また、ディーヴァから《黄紡鮄デュオニギス》を出して《深海姫プリマドーナ》を出すとエジルをリクルートできるため両方採用することも一応可能。それ氷水でよくない?
欠点は、サーチ手段がある程度豊富とはいえ劇的にアドバンテージを稼げるわけでもなく、カードパワーも抑えめであるという点だろうか。属性フェスとかで使える可能性はある。
幻魔ギミック
通常召喚権を《暗黒の招来神》に使用する型。招来神と《七星の解門》で計6枚積めるほか、《ピリ・レイスの地図》まで入れると9枚初動となり再現性が高い。
《幻魔皇ラビエル-天界蹂躙拳》は招来神をリリースすることで2枚分のコストになる。星2非チューナーを場に残して星8ベアルクティと組み合わせバロネスを立ててもいい。チューナーを用意できないのが難点か。
メルフィー
メインデッキの星7ベアルクティはほぼ獣族のため、「メルフィー」によるサーチや特殊召喚のシナジーがある。ターンが回ってくるまでのタイムロスを無視して動けるのはベアルクティならではの利点。手札からの自己SS効果は《一点着地》とも相性がよい。《獣王アルファ》や、手札コストにするとさらに後続を引っ張ってくることができる《森の聖獣 カルピポニカ》もサーチ対象として有用。星2の非チューナーなので召喚すれば星10のシンクロも狙える。
VJ同梱カード《森の聖獣 キティテール》を活用したベアルクティのデッキが公式に上がっていた。
https://twitter.com/YuGiOh_INS_INFO/status/1576142378020134912
継続的にアドバンテージを生み出せる性質上、中長期戦でのリソース確保は他の追随を許さないが、初動には貢献しない。誘発が相手依存という点も評価を下げる。
ジャックナイツ
自己SSがコンセプトで星にまつわるテーマ同士のコラボ。《蒼穹の機界騎士》《紫宵の機界騎士》による最上級ジャックナイツサーチからコストに充てたりツィオルキンを出したりできる。
ベアルクティと違ってコストが不要、むしろ増えるので相性は良好だが、ベアルクティがリンク召喚を憎んでいるため展開順には注意が必要。ジャックナイツ側の動きがあまりにスムーズすぎて、これベアルクティ要らなくね?となってしまう点にも気を付けたい。
古いレシピだが、公式のインストラクターが上げているものがあった。
どちらのテーマも相手の場に依存する部分があり、先攻でやることがないなどの事態が起きる。召喚権を使うモンスターとそれを起点とした初動とセットで採用した方がいいのかもしれない。
手札コストに適したモンスター
《アブソルーター・ドラゴン》
墓地に送られると「ヴァレット」をサーチできる。《エクスプロードヴァレット・ドラゴン》をサーチすれば追加の手札コストになり、《ヴァレット・シンクロン》や《ヴァレット・トレーサー》をサーチすればシンクロ素材にできる。比較的コンパクトに収まり、かつサーチ対象を素引きしても現実的に使える範囲なので、純正から混成型まで幅広く採用可能な組み合わせ。
《疾走の暗黒騎士ガイア》+《カオス・ソルジャー-開闢の使者-》
手札からリリースされた場合に発動する稀有な効果を持ったガイアを使って2枚分のコストを確保する組み合わせ。Wikiやガチまとめの最初のベアルクティ紹介記事で採用されている。
ガイアは妥協召喚が可能で星7のため、ポラリィの素材やコストにもなる。ガイアが光なので闇を擁するギミックと組み合わせると持ってきた開闢を出すこともできる。他のギミックに比べ採用枚数がコンパクトに収まり、かつサーチ対象のカオス・ソルジャーを素引きしてもとりあえずコストにはなるので、純に近いベアルクティに差し込むのに向いている。難点は、これだけ引いても役に立たないことと、開闢がURであること。
《デスペラード・リボルバー・ドラゴン》+《リボルバー・ドラゴン》(《アルカナフォースⅩⅧ-THE MOON》)
墓地に送られると7以下のコイントス・モンスターをサーチできる。アブソルーターやガイアと異なり、持ってきて役に立つカードがほぼないのが悲しいところ。最悪デスペラード自身をアドバンス召喚すれば除去になるのは一応メリットか。同名ターン1がないので2枚引いても悲しみに暮れることはない。ちなみに自身が闇、かつサーチ対象を光と闇で使い分け可能なので、ガイアのセットとあわせて採用すると開闢のコスト確保が可能。
クシャトリラ
コストにして強い、というよりも「単独で出せて、かつ強い」カードとして採用できる。フェンリルなら場で星7素材になりつつ星7コストを確保、ユニコーンならバース込み星7素材2体分。最悪棒立ちでも相手に圧をかけることができるし、うららや泡影を吸ってくれることも多い。カードパワーが高いというのはそれだけで採用理由になる。
ちなみにベアルクティは召喚しても効果が出ないけど素材にはなるので、バースで召喚して展開が進むという瞬間が万に一つあるかもしれない。
《黒魔女ディアベルスター》
素材になり、コストにもなる。相手ターンにベアルクティでリリースするとなぜか蘇生してサーチもしてくれる。ベアルクティは相手ターンにコストが欲しいこともあるので《“罪宝狩りの悪魔”》をセットして相手ターンにめくる行為にもバリューがある。
罪宝ギミックとベアルクティとは直接相性が良いわけでもないが、《ジェット・シンクロン》を持ってきてシンクロに繋げることはできる。また、マスターデュエルで実装されるのはかなり先になるものの、ランク1を2体から《竜輝巧-ファフμβ’》→《竜輝巧-νII》→熊斗竜巧αと展開することが可能であり、ともすれば強力な初動デッキになる可能性を秘めている。
《イリュージョン・オブ・カオス》+《マジシャンズ・ソウルズ》
先述の儀式ギミックからサーチが可能であり、かつ素引きしても使い道のある組み合わせ。カオスは手札こそ増えないがソウルズをサーチ後に他のカードを戻せば自身をコストとして使える。ソウルズは(あまり魔法罠が入らないデッキなので有効活用は難しいが)デッキを掘って初動にアクセスできる可能性を生んでくれる。神巫→カオス→ソウルズと繋げると星7シンクロ、《ブラック・マジシャン》を出すモードにすれば7-6でポラリィになる。
ディアベルスターと相性がいいので両方採用してもいい。その場合、コストにできる魔法として《チキンレース》なんかを入れたくなる。
《瀑征竜-タイダル》
コストとして切って蘇生して実質2枚分の仕事をする。即効性はないもののデッキ枠を圧迫せず、終盤は並べて打点にもなるので、見た目より使い勝手はいい。URなので無理して作ったほうがいいかといわれると、どうだろう。
セリオンズ
《惑星探査車》+《円盤闘技場セリオンズ・リング》+《セリオンズ“キング”レギュラス》だけ出張させるケースと、《ローンファイア・ブロッサム》から《セリオンズ“リリー”ボレア》をリクルートしてリングをサーチ、ボレアを素材にしつつ墓地に送ってリングからのレギュラスに繋げるケースの2パターン、もしくは併用が考えられる。
最上級モンスターテーマなのでかなり期待値は高かったが、獣や獣戦士に対応するセリオンズがいないので弾を先に引くのが前提であり、ともすると事故のリスクがある。リボルバー・ドラゴンのセットとレギュラスを入れるみたいな感じでも面白いかもしれない。
《ラーの翼神竜》セット
《ガーディアン・スライム》《古の呪文》《ラーの翼神竜》《ラーの翼神竜-球体形》《真なる太陽神》あたりをセットで出張させるパターン。スライムは手札から墓地へ送られても効果が出るので、そこで古の呪文をサーチして間接的にラーを持ってくることで、2枚分のコストとすることが可能。こちらもWikiと熊斗竜巧実装後のガチまとめの記事に記載がある。YouTubeでもいくつか動画が上がっていた。公式のインストラクターデッキにもある。
- 【2021年 ベアルクティデッキ 応用書】《天極輝艦-熊斗竜巧》で無限の手札を産み出そう!【ベアトロン】 | 遊戯王 - テーマ解説 | ガチまとめ
- https://twitter.com/YuGiOh_INS_INFO/status/1714563721291542832
召喚権を使わないのでデメリットがほぼない+使わない場合でもコストにすればよいので腐らない、ということでベアルクティと球体形との相性が非常によく、捲りが弱いベアルクティの希望の星になる可能性がちょっとだけある。
ガーディアン・スライムから直でラーをサーチできるわけではなく、間に通常魔法を噛ませる都合上スロットの枠が多少膨らみ、また相手ターンに即座に2体分のリリースにすることができないのが難点。一方で、スライムは一応単体でも機能する効果を持ち《氷結界》によるサーチを共用できるなどの利点がある。水属性縛りがかかるのは特殊召喚だけなので、場に余ったベアルクティをリリースしてラーをアドバンス召喚して場を焼け野原にしてそのまま殴るという択も一応取れる。まあ、何より問題なのはURが多いという点だろうが。
三魔神
【ゲート・ガーディアン】を構成する3魔神をコストにする。2体合体ゲート・ガーディアンは場から除外、3体合体は手札・場・墓地から選べるので、《魔風衝撃波》等の効果でサーチした魔神は手札に抱えておく理由がないため、ベアルクティのコストにしてしまう。
シンクロ展開を強化するわけではないが、ベアルクティは7以上のレベルのモンスター構成されているテーマなので《ラビリンス・ウォール・シャドウ》の影響を受けず、《迷宮の重魔戦車》は手札からも場からも利用でき、セプテンに不足している耐性や魔法無効を合体魔神がカバーする。イリュージョン・オブ・カオス+ソウルズの組み合わせも併用したい。
【壊獣カグヤ】【レベル8】要素
ギミックというより、単体で機能する最上級モンスター全般とベアルクティの相性がよいという話。具体的には「壊獣」全般、「未界域」の最上級、《獣王アルファ》、《機巧蛇-叢雲遠呂智》、《時花の賢者-フルール・ド・サージュ》、《ダイナレスラー・パンクラトプス》など。URばっかりだな。アルファは獣族ギミックを共有でき、壊獣の中でも《海亀壊獣ガメシエル》は《氷結界》を共有できるなど特に相性がよい。叢雲遠呂智も手札コストになったあと即座に蘇生してツィオルキンに繋げられる極めて優秀なカードである。デッキ内のビッグディッパーが全部除外されるリスクにだけ注意したい。
これらのカード群は、別にアドバンテージを補填してくれるわけではない。なのでじり貧になることに変わりはない。ただしベアルクティに不足しがちな相手の盤面への干渉効果を持ち、壊獣はギミックを破壊できる点で常に一定のポテンシャルがあるため、ちんたら展開するのではなく、相手の場を破壊して打点を叩き込むというベアルクティ本来の動きの補強になる点が評価できる。きわめてストイックな採用と言える。アルファと壊獣ギミックだけ入れたベアルクティでランクマに潜っているYouTubeの動画もあった(レシピを載せないタイプの人だったので詳細は不明)。
こう考えるとベアルクティには後攻デッキの色もあるように思える。先手を取っても動けるので、両面いける便利なデッキと言えなくもない。
最上級の手札誘発全般
具体的には《原始生命態ニビル》《幻創龍ファンタズメイ》《古聖戴サウラヴィス》、実用性は怪しいが《礫岩の霊長-コングレード》《潜伏するG》《カオスハンター》とか?ニビルを3枚積んでも最悪コストにできるというのは精神衛生上悪くない。紙の遊戯王では《無窮機竜カルノール》を入れて結果を残している型もあった。後手カードという点でいうと、手札誘発とは言わないが、召喚権を使わない構築なら《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》も相性が良い。
また、直接手札コストになるわけではないものの、ベアルクティを相手ターンに引き入れることができるという点で《増殖するG》もベアルクティだとまた独特の役割を発揮する。
青眼
《伝説の白石》《太古の白石》《深淵の青眼龍》など星8モンスターを手札に加える効果に長け、《ヴァレルロード・R・ドラゴン》とも共有できる《ドラゴン・目覚めの旋律》を採用できるテーマ。場に出た星8はツィオルキンの素材にもなる。《ブルーアイズ・ジェット・ドラゴン》登場以降は出張要員としての活躍も目立ち、ベアルクティに不足しがちな除去耐性を補ってくれる。検索をかけると組んでいる人もちらほらいるようだ。
初動が安定するかというと微妙なところ。通常召喚権は「青き眼」連中に使いたいところだが、彼らは単体で機能しないし、召喚時効果でブルーアイズを持ってくるみたいなこともない。改めて読むと渋い効果だ。レベルの低いモンスターをあまり採用しても事故につながるため、そこはすっぱり諦めて、星8ブルーアイズとベアルクティだけで戦う道を探っていった方がいいかもしれない。
初動、チューナーを確保できるカード群
《ライティ・ドライバー》《レフティ・ドライバー》
召喚権を使ってポラリィを出せる組み合わせ。ベアルクティのレシピでたまに見る。デュエルトライアングルのレンタルにも入っている。ベアルクティが苦労して行う8-7を2-1でやってのけると考えるとすごい。
とはいえ、同じことはディーヴァなど他の組み合わせでもできるので、ドライバーだけのメリットを何か考えたいところだが……最悪の場合でも星4シンクロができる、レギュラスの弾になる、くらいだろうか。だいたいライティ3レフティ1で採用されているので、レフティの墓地効果でライティをサーチしても星1チューナーにしかならない。
勇者ギミック+シンクロン
実用性がありサーチも可能な星7モンスターを擁しているという点で、勇者ギミックをベアルクティと共存させることについて検討する余地がある。なぜこういった微妙な言い方をするかというと、勇者ギミックそれ自体がベアルクティを強くするわけではないからである。星4および星7非チューナーの供給もしくは1妨害の追加は、例えば天威勇者のように7エクシーズを狙えたり、幻影勇者のように他から展開を伸ばしたりできるデッキであればサポートとして有効に働くが、ベアルクティと並べるだけだとせいぜい強くてセプテン+グリフォンライダーにしかならない。
なのでベアルクティに関しては「勇者ギミックと相性がいいテーマのうちシンクロが絡むテーマ」と相性が良い、みたいな表現になる。具体的に言うとシンクロン。勇者シンクロンはシンクロン系ソリティアの中でも主流で様々なバリエーションがあり、ディアベルスターやクシャトリラといったあらゆる出張セットを取り込めるポテンシャルを秘めているが、それを逆にベアルクティに取り組んでやろうという魂胆。
例えば《レボリューション・シンクロン》は星7ベアルクティと共にバロネスを形成しつつ星1チューナーを供給できる。勇者シンクロンでは勇者トークンと一緒に《ジャンク・スピーダー》になることも多いし、勇者シンクロンベアルクティでも同じ動きは狙える。
悩ましい点として、勇者シンクロンは既に完成度がそこそこ高く終着点も強いので、敢えてベアルクティを加える意味があるか?という問題がある。
マナドゥム
《マナドゥム・リウムハート》で星2マナドゥムチューナーをサーチ・SSすると《マナドゥム・トリロスークタ》を経由して星2チューナーと星6チューナーを並べることができ、星7ベアルクティを横に置くだけでポラリィからポーラ=スターにスムーズに接続できる。リウムハートは《伍世壊=カラリウム》と《増援》に対応しているため7枚初動、かつ星2マナドゥムも引いても召喚してベアルクティ展開と合わせれば最低限ポラリィをポーラ=スターにできるので有用。手札に余裕があればトリロスークタと2チューナーで《ヴィサス=アムリターラ》を作って《伍世壊浄心》をサーチすれば妨害を追加できる。
なんといってもデッキ内に引きたくないカードが少なく、展開ルートもある程度固定で迷わないため、プレイ中のストレスが少ないのがうれしい。上記はシンクロのみで展開したが、ここにリンクと融合を組み合わせるとさらに伸ばせる。
難点は……高い。URばっかりだ。
《ヴィサス=スタフロスト》
名前にイコールが入っているモンスター同士で仲がいい、かどうかは定かでないが、これらカード群はベアルクティと奇妙なシナジーを形成する。マナドゥム要素と相性が良いのは先述のとおりであり、加えてアムリターラから《世壊挽歌》→《ヴェーダ=カーランタ》→《新世壊》とサーチすると、なんとカーランタを破壊してデッキからミクポーラが降臨する。もちろん効果は無効になるが、横に《ヴィサス=スタフロスト》(またはアムリターラ)がいるので、ポラリィを作り、ポラリィのコストをどこかから出てきた《ヴィシャス=アストラウド》が賄い、墓地から出てきたミクポーラが効果を発動する。ベアルクティ要素ゼロからベアルクティ初動が始まる。そのうえ、このミクポーラには縛りが付いていないので、《No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク》を出力しさらに展開を伸ばすことさえ可能となる。
参考動画はこちら。
マナドゥム・ヴィサス・ヴェーダ・ベアルクティの1枚(+任意の手札コスト1枚)初動です 通してください
— たみ (@northernseek) 2024年4月11日
盤面:スター込みセプテン=トリオン、グラン=シャリオ、バロネス、超雷龍、ビッグディッパー pic.twitter.com/5PFidvoScL
これまでも《幻獣機アウローラドン》などの、いわゆるソリティアからベアルクティを無理やり出すことはあったが、こちらはむしろその素材としてベアルクティを使っているため一定の合理性がある。ここまでやる必要があるのかは置いておくとして。
スネークアイ+TG
某配信者も使っていたセット。スネークアイ初動から星1非チューナー+《ジェット・シンクロン》で《TG マイティ・ストライカー》をS召喚。《TG-ブレイクリミッター》をサーチして、《TG ギア・ゾンビ》+何か(《TG ハルバード・キャノン/バスター》だとベアルクティのコストになる)をサーチ。ギア・ゾンビを自身の効果でSSすると星2チューナーと星1チューナーが並ぶ。ミクポーラ+熊斗竜巧αがいる状態でこれをすると、ミクポーラとゾンビでディアボランティス、チューナーになったディアボランティスと熊斗竜巧αでポラリィ、ポラリィとストライカーでポーラ=スターと並べることができる。墓地にはジェット・シンクロンが残り、ディアボランティスで悪いこともできるため、さらなる展開も可能。
最大展開はわりと宇宙でディーヴァすら超えうるが、スネークアイとTGで「引きたくないカード」がデッキ内にてんこ盛りになる。要らんカード引いてもイライラしない真のシンクロ使い向けかも。
超重武者
《超重武者バイ-Q》《超重神童ワカ-U4》《超重僧兵ビッグベン-K》に加えて《超重武者装留シャイン・クロー》を採用。ワカU4効果で色々やってシャイン・クローとシンクロ、スケールを揃えつつ星6シンクロができ、バイ-Qから入った場合はトリロスークタを出して更に展開できる。ヴィサス系列に伸ばすことも可能。
参考動画:
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先に墓地に魔法を置くと動かなくなる欠点はあるものの、ミクポーラをP召喚できる組み合わせとしてはかなり現実的なライン。P召喚したことで縛りが付いていないミクポーラからさらに宇宙が広がっていく。
おそらくかなり“やれる”組み合わせになるが、超重武者はもともと単独でワンターンキルすら可能な超パワーデッキであり、もはや介護に片足どころか両足突っ込んでしまっているので、何かしらもともとの超重武者と差別化を図りたいところ。
地縛
《地縛囚人 グランド・キーパー》を召喚して《地縛囚人 ライン・ウォーカー》をリクルートし、《異界共鳴-シンクロ・フュージョン》をサーチする。星7ベアルクティがいる状態でシンクロ・フュージョンを発動すると、ウォーカーとベアルクティでバロネスと《幻獣王キマイラ》になる。
ミクポーラ+熊斗竜巧α(ビッグディッパーをサーチ)のスタートからこの展開をした場合、キマイラとキーパーで《シューティング・ライザー・ドラゴン》を出し、レベルを1下げ、熊斗竜巧αとライザーでポーラ=スターに繋ぎ、サーチしたビッグディッパーを発動してポーラ=スター効果を踏み倒しセプテンを出すと、バロネス+強化セプテン+ビッグディッパー(カウンター7)+1枚ハンデス+相手ターンにキマイラでミクポーラ蘇生の盤面ができる。
キーパーは《地縛囚人 ストーン・スィーパー》によるサーチと《ワン・フォー・ワン》に対応しているので7枚用意でき、ウォーカーを素引きしても案外悪くない。ディーヴァやセアミンと違って単体で展開できずベアルクティを必ず噛ませる必要があるが、チューナー確保+αという意味では有用な組み合わせと言える。
《レスキューキャット》
ベアルクティに足りないものを考えるとシンプルに魔法無効では?という話になることが界隈では多いようなので、ならばいっそ《ナチュル・ビースト》を横に置いておいたらよいのでは、という案。《レスキューキャット》から《X-セイバー エアベルン》と《メルフィー・キャシィ》をリクルートするぞ。すごい、古の香りがする。
しかし要素を分解してみると意外と合理的で、「ビーストを立てる」「星3チューナー、星2非チューナーとしてベアルクティと組み合わせて星10を作る」「ポラリィやポーラ=スターを作る」の3パターンを手札に応じて使い分けることができ、かつエアベルンもキャシィも引いてギリギリ困らないラインのカードなので(ディーヴァとかに比べれば)比較的ローリスク。ただキャット自体のサーチ手段がないのでそこが課題か。
その他、単品採用等
トライブリゲード
展開補助的なシナジーはひとつもない上にベアルクティから入るとリンク召喚を使えず、先にリンクしてもセプテンの効果で相手ターンにリンクモンスターが完全沈黙するというアンチシナジーすらあるが、ベアルクティが獣・獣戦士で構成されているため組み合わせることは一応可能。セプテンがいなければ《鉄獣の抗戦》で妨害を構える芸当すらできる。
《クリスタル・ガール》
上級水属性サポート。ベアルクティが実装された「デッキビルドパック - エンシェント・ガーディアンズ -」に再録されており、公式で好相性とされているカードである。遅延サーチは通常デッキにおいて致命的だが、相手ターンに展開できるベアルクティであればさほど気にならない、というデザインなのだろう。悪くはないがよくもないという印象。通常召喚権を使わないデッキとはいえクリスタル・ガールを出して《リンクリボーにしてエンドはちょっと考えづらい。
自己蘇生効果を持ち中長期戦には多少有利かもしれないが悠長ともいえる。例えば、先述の海竜族ギミックとあわせ《深海姫プリマドーナ》でデッキから特殊召喚するなど、何らかのギミックの過程で出せるとよい。
《横綱犬》
コストにした星8ベアルクティを釣ることで、召喚権が星1チューナー+実質的なベアルクティ・スライダーになる。単体で初動になるわけではないが、サーチやリクルートをするわけでもないので、枠を圧迫しない利点がある。
《おろかな副葬》《氷結界》《救いの架け橋》
マスターデュエルでは副葬が制限なので今一つだが、一応。
氷結界はお馴染みの水属性上級なんでもサーチ。ベアルクティモンスターは全部対応している。デッキの要であるミクポーラにアクセスする手段として極めて有用で、水属性縛りが付いてもアーケティスや承影を展開することはできるため、相性はすこぶる良い。同じターンに2枚以上引くと腐るので採用枚数には注意したい。
架け橋は《究極宝玉獣 レインボー・ドラゴン》をサーチしてコストに充てつつフィールドをサーチできてシンプルに強い。
小ネタ
- 星8チューナーを比較的容易に場に出せるデッキなので、《斬機マルチプライヤー》を仕込んで《炎斬機ファイナルシグマ》を出してワンショットを狙う、星4非チューナー2体を用意して星12と《赤き竜》を並べて相手ターンに《琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ》を出すなどの技がある。
- レベルを持つモンスターしか特殊召喚できないデメリットを逆手に取ったテクニックが存在する。《高等紋章術》や《マスター・ピース》のような、モンスターを特殊召喚しエクシーズ召喚する効果にチェーンして手札のベアルクティの効果を発動すると、エクシーズ召喚部分だけがカットされて、蘇生したモンスターが場に残るのである。……まあ、残ったところで何があるというわけではないのだが。先に書いた《赤き竜》のコンボでもする?
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