レビュー:箱庭えくすぷろーらもあ(Steam版)

 トロコンしました。

store.steampowered.com

概要
自由度が高いドット絵のクォータービュー視点のアクションゲームです。
可愛い女の子のモンスターに殴られたり、ヒップアタックされたり、巻きつかれたり、ちゅっちゅ吸われたり、食べられたりします。
(Steamストアページより)

 この売り文句とスクリーンショットを見て心当たりのある人は買ってもいい、と思う。

 概要にあるとおりクォータービューで高品質なドット絵がぐりぐり動く。アクション操作で敵を倒してレベルを上げ、ドロップした金で武器や防具を揃えて戦っていく非常にオーソドックスなアクションRPG。ただしそのノリは独特。敵のほとんどがいわゆるモンスター娘で、アイテム管理やガイドをしてくれるNPCスクール水着を着た「すく水」なるキャラクター。作者の「RPGで普通はできないけどこういうことできたら面白いな」という想いが反映された結果実装された、村人の頭の上に乗ると嫌がられたり、後ろから接触して尻を触ったりできるシステム。その他、有名ゲームなんかのパロディ等々。
 アクション部分は元々フリーゲームだったということもあり非常にシンプル。移動、ジャンプ、攻撃、アイテムのみ。一点、マップ切り替えの判定が緩すぎるせいで戦っている間に別エリアに移動する事故が頻発するのがちょっと煩わしいくらい(慣れればどうということはない)。イージーモードでやったからさらっと行けたけどハードにすれば歯ごたえが出るのかな?
 グラフィックや音楽も申し分ない。「箱庭」のとおりマップが四角いテラリウムのように切り取られているのだが、ドット絵ながら雰囲気が出ていて引き込まれる。敵のドット絵もかわいい。

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水中マップが特に好き

 性的な要素――恐るべきことに、ほぼ修正なしでNintendo Switchに移植されたらしい――については、せいぜいCERO-C程度のカジュアルなものであるが、特定の趣味に刺さるであろうことは想像に難くない。ただその、パロディ部分も含めてなんだけど、ノリがちょいレトロというか、コミックボンボン的というか。尻触ったときに「ぽよよーん」というテキストと尻のアップのグラフィックが出るのってギャグ感の方が強いというか。これは好みの問題かな。パロディは「砂の町トトリ」「南国ナワオキ」「炎の町シュウゾウ」とかそういうやつです。

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『MOMODORA』とか『シャンティ』で見たアレの3Dアクション版

 ボリュームはあっさり目。初見、ほぼ攻略サイト確認せずに*110時間でトロコン。すごく面白い!ぜひやるべき!とかそういうやつではないが、総じてカジュアルに楽しめるいいゲームだったと思う。ハードなのが見たかったらそれはその手のゲームをDLsiteあたりで探してねってことでひとつ。
 ……ちなみに、プレイ後にpixivでファンアートを探したらほとんどなくて驚いたんだけどインディーゲームってこんなもんか。その筋の人にはウケそうなんだけどな。

*1:というかネットに攻略情報があまり転がっていない。