レビュー:Changed

 ハロウィンセールで買いました。トロコンしました。

 プレイしての最初の感想は「Changedのファンの人たちはこんなきついゲームプレイしてんの!?」だった。

 目が覚めたらパンツ一丁で研究所に閉じ込められていた男の子が襲い来る実験体たちを回避し謎を解きながら脱出を試みるゲーム。「ケモノと人間の物語」とあるとおり「ケモノ」――より正確に言えば、「獣化/TF/transfur/goo transformation」要素がふんだんに盛り込まれたゲームとなっている。その手のフェチにはたまらないだろう。ちょっとSCPやクトゥルフ感もあったりなかったり。

f:id:north-seeker:20211106155019p:plain
サメはケモノに入りますか?

 敵にやられる、すなわちゲームオーバーになると主人公がこうしてラテックス状になった敵に覆われ獣化しておしまい。負けカット収集もひとつのお楽しみ要素と言える。わざと負ける必要があるんじゃないかという心配はご無用だ。普通にプレイしていれば幾度となくボコられることになる。

 ジャンルは謎解きアクション。ストアページからは判別できないが、見下ろしマップ移動をしつつ時にシビアなアクションを要求されることから『青鬼』や『魔女の家』に近いと思う。どうしようもない敵から逃げ回るところとかね……。

f:id:north-seeker:20211106155459p:plain
回避と逃亡が主な対処手段である

 で、これがまた難しい。一撃でも食らえば即ゲームオーバーのオワタ式。かなりギリギリに設定してあるプレイ猶予。単体だとカジュアルだなあという印象のグラフィックも、当たり判定が重要なシーンではどこに触れたら死ぬのかわからず苦戦。その他数ある初見殺し等々……。TFか、いいなあというノリで購入すると後悔するのではと思わされるレベルの内容。ちなみにイージーとノーマルがあるけどイージーだと途中で強制バッドエンドになる(選択したあと説明される)ので実質ノーマル一択、救済措置はない。ゲーム始めてすぐに「必要最低限のヒントしかないので、詰まったら攻略情報を読もう」と表示されることからもやばさがひしひしと伝わってくる。


 ボリュームはそこそこ。攻略サイトを見ながら7時間でトロコン。先述のとおりかなり難しいが、めげずに続ければいつかできるくらいの難度ではあると思うので、鍛えるべきはむしろメンタルかもしれない。ゲームパッドにも一応対応しているがLスティックで移動するのは死ぬほどつらいので素直にキーボード使った方が楽かも。
 ちなみに好きなキャラはSnow Leopardです。上に書いたようなジャンルが好きでアクションにめげない心を持っているならオススメ。