【マスターデュエル】幻魔ベアルクティ

 基礎研究編はこちら → 【マスターデュエル】ベアルクティ考察 基礎研究 - Hide Left Hand

概要

 幻魔ギミックで手札コストを確保してベアルクティを出す+ラディエーションを手札に持ってくる、がコンセプト。特にラディエーションを現実的な難易度でサーチできる手段が搭載されているという点で他のベアルクティ派生とは一線を画している。
 星2の非チューナーを別途用意できるため、通常のベアルクティ初動+星10シンクロモンスターなどの多少強固な盤面構築が可能。幻魔初動の安定性・柔軟性がベアルクティの各種弱点を補ってくれる。
 単体で役に立たないカードを多めに採用している点は解決できていないので、たまに幻魔としてもベアルクティとしてもどうしようもない手札になるのはご愛敬。

主なコンボ

招来神or解門+エルドリッチ
  • 1. 招来神で解門をサーチ、解門で混沌の召喚神をサーチ(招来神と解門が逆でもよい)
  • 2. 招来神の召喚権追加効果で混沌の召喚神を召喚
  • 3. 混沌の召喚神1体でリンクリボーをリンク召喚
  • 4. 解門の①効果でエルドリッチを捨てて混沌の召喚神を蘇生
  • 5. 混沌の召喚神1体でサクリファイス・アニマをリンク召喚
  • 6. 墓地の混沌の召喚神を除外して失楽園をサーチ(重要)
  • 7. 招来神、リンクリボー、アニマの3体でキュリオスをリンク召喚、キュリオス効果でラディエーション(既に引けている場合は一点着地)を墓地へ送る
  • 8. 失楽園をセット、それを墓地へ送って墓地のエルドリッチを回収、特殊召喚
  • 9. 星10が場にいるので解門の②の効果で墓地のラディエーションを回収
  • 結果:キュリオス、エルドリッチ、解門、手札にラディエーション

 いわゆるキュリオス初動。ラディエーションに限らず、理論上あらゆる永続魔法をサーチできるコンボ。エルドリッチはおろかな埋葬でも代用できるが、解門の手札コストが1枚余計にかかる。
 召喚権も解門の蘇生効果もフルに使ってしまうためその後の展開は頭打ちになりがちだが、手札にベアルクティがあればここからさらに伸ばすことができる。
 キュリオスは戦闘か相手の効果でフィールドを離れるとサルベージ効果も付いているため、相手ターンかつ相手の除去を待つことになるが、最悪エルドリッチがなくてもラディエーションにアクセスすることは可能。また、ランダム3枚墓地送りで暗黒の召喚神や氷結界が落ちると上振れが発生する。

参考動画



招来神or解門+おろかな副葬
  • 1. 招来神で解門をサーチ、解門で暗黒の召喚神をサーチ
  • 2. 招来神の召喚権追加効果で暗黒の召喚神をアドバンス召喚
  • 3. 暗黒の召喚神の効果でラビエルorハモンをデッキから特殊召喚
  • 4. おろかな副葬でラディエーションを墓地へ送る
  • 5. 星10が場にいるので解門の②の効果で墓地のラディエーションを回収
  • 結果:ラビエルorハモン、解門(蘇生可能)、手札にラディエーション、墓地に暗黒の召喚神

 幻魔初動+おろかな副葬のシンプルな展開。「招来神と解門の両方を引けている」または「混沌の召喚神、ラビエルまたはハモンのいずれかが既に手札にある」場合は失楽園の2ドローまで付いてくる。
 おろかな副葬は氷結界による展開補助も兼ねているため、コンボ以外でも使い道がある。場に星2の非チューナーを用意できる展開パターンなので星10シンクロも期待できる。

個別解説

おろかな副葬+氷結界セット

 おなじみ水属性サーチ。ベアルクティ全般にアクセスできる優秀な組み合わせだが、枚数が非常に悩ましい。おろかな副葬は2枚同時に引いた場合腐ってしまうのでなるべくなら積みたくない。氷結界の水属性縛りも、そこまで気にならないものの、解門で招来神を釣れないがために展開が止まるなどのケースもままあり、できれば使いたくないというのが正直なところ。2+1枚が最低ラインと思われる。

ビッグディッパー

 引くと本当に弱いので本来なら1枚でいい。いいんだけど、1枚にして引くと2枚積んで引くよりもさらにどうしようもないのと、キュリオスのランダム墓地送りに巻き込まれる最悪のケースも想定されるため、泣く泣く2枚にしている。まあ、普通に置いても一応肩代わり効果は使えるし、ディパーチャーとかエルドリッチのコストにもなるといえばなる。

クィントチャージ

 自分と相手のターンにそれぞれ1枚ずつアドバンテージを生み出す超装置。ただし初動に貢献しない。たぶん神宣とか入れた方がいくらかマシと思われるが、ベアルクティの手札事情は困窮を極めており、これがないと相手ターン以後まったくすることがないなどのケースがあるため採用している。

灰流うらら、増殖するG

 それぞれ星7、星8チューナーとシンクロして星10になる。また相手ターンにドローを行う関係上、デッキ自体が手札誘発全般と相性がよい。後攻を引いても相手に圧をかけることができる。
 単独ではベアルクティ展開に貢献しないため2枚ずつにしてある。いっそ両方ゼロにするのもいいかもしれない。

アルミラージ、マスカレーナ、ヒートソウル

 招来神をアルミラージに変換し、解門で招来神を釣って混沌と招来でマスカレーナを作ることにより幻魔初動から効果破壊無効のヒートソウルを出すことができる。基本的にはキュリオスを優先すべきところだが、手札がマジで本当にどうしようもない場合にはドローを優先したくなることもあるだろう。相手ターンのドローはベアルクティと相性がよい。
 ヒートソウルでターンを回して、相手ターンをベアルクティや手札誘発でいなし、返しにアクセスまで繋いで攻め切るルートも一応狙える。

総評

 ここまでやってようやく「まあ、なんとか動くおもちゃ」といったところ。マイナーテーマにはマイナーテーマの流儀があるというか、弱いまま漫然と使うのでなく、あれこれこねくり回す楽しさがあるのがよい。