ダブルクロス:バロール/バロール【終末の槍】

 迷ったけど面白さに振りました。

データ

  • レギュレーション:初期作成130点
  • 使用サプリメント:EA+LM+BC
  • ワークス:UGNエージェントA
  • シンドローム:バロール/バロール
  • Dロイス:遺産継承者 LM p.109 (「イフリートの腕」LM p.120)
  • 能力:肉体1/感覚2/精神4/社会2(使用経験点0)
  • 技能:白兵1/回避1/RC1/調達1/情報UGN1(使用経験点0)
  • エフェクト(使用経験点120)
    • LV2 《コンセントレイト:バロール》EA p.129
    • LV5 《暗黒の槍》EA p.29
    • LV5 《終末の槍》BC p.57
    • LV3 《黒星の門》EA p.34
    • LV2 《氷の塔》EA p.106(「イフリートの腕」で取得)
  • アイテム(使用経験点0)
    • イフリートの腕 LM p.120(「遺産継承者」で取得)
  • 計120点
  • 100%時点 【行動値】8 判定12dx7+1 攻撃力9+6d10 装甲無視 侵蝕値16 HP9点ロス 射程視界 範囲(選択)

構築解説

 ピュアブリードでLV5の《終末の槍》を使う。

《暗黒の槍》

 装甲無視付けるだけで5点消費はちょっと重すぎやしませんか。《終末の槍》とあわせて計9点のライフロスだが、こちらは「消費する」、あちらは「失う」なので、少なくともHPが6あれば戦闘不能になるだけで使用は可能。
 なお「技能:シンドローム」のため「蛇王の外套」(LM p.120)からの《原初の赤》(EA p.122)で仕入れてブリードの影響を無視した経験点踏み倒しのテクニックは使えない(ウロボロスのエフェクトにしか組み合わせられなくなる)。

《終末の槍》

 こっちも重い。4点のHPロスが付いているくせに侵蝕値がビタ一文安くなっていない上、《暗黒の槍》のHPロスと相俟って地獄を見る。バロールのリミットエフェクトこんなんばっかりや*1。もっと《ライトニングリンク》(HR p.78)とかを見習え。
 RCではあるものの「『攻撃力:+n』の射撃攻撃を行う」のテキストがないので単体で攻撃にならない。じゃあ攻撃するエフェクトと組み合わせるという話になるわけだが*2、そもそも攻撃力のあるバロールのRCエフェクトがいくつあるかご存じだろうか。お馴染み《黒の鉄槌》(EA p.30)、謎デザインの《インビジブルハンド》(EA p.29)、制限はあるが《覇皇幻魔眼》(EA p.33)、そして『カッティングエッジ』で登場した《黒の束縛》(CE p.63)。この4種だ。うち至近に攻撃できるのは《インビジブルハンド》しかない。
 この時点で選択肢が3つに分かれる。すなわち、「《インビジブルハンド》を使う」「《黒の鉄槌》か《黒の束縛》と《黒星の門》を使う」「Dロイスで他シンドロームからエフェクトを持ってくる」――である。

比較

 LV5+LV5+《コンセントレイト》なので基本パーツは90点。残り30~40点とDロイスで「攻撃手段」「ダイス」「(余裕があれば)行動値」なんかを用意する必要がある。
 《黒の鉄槌》《黒星の門》型の場合、ダイスと攻撃手段を30~40点で用意できるためDロイス枠が空く。高火力単体攻撃なので選択肢は多い、と見せかけてライフロスがあまりにもきついのでお馴染み「対抗種」(LM p.62)や「雷神の槌」(RW p.56)は使えない。あと単体攻撃するだけならもっといい構築があるのでこれは今のところパス。
 《インビジブルハンド》型の場合、至近にも攻撃できるので《黒星の門》を「ストレンジフェイズ」(HR p.88)で代用し*3侵蝕値をケチりつつDロイス枠を空けることができる。このため「破壊者」(LM p.107)という選択肢が挙がってくる。
 あるいは「実験体」(LM p.63)でダイスと【行動値】を同時に確保してもいい。この場合「ストレンジフェイズ」分が浮くのでさらに「デリバリー」(HR p.95)あたりで補強してやれば範囲攻撃も活かしやすくなる。

「イフリートの腕」《氷の塔》

 今回ご紹介するのは3つ目の選択肢。《終末の槍》は単体で攻撃にこそならないが技能は持っているので他シンドロームのRCエフェクトと組み合わせても《コンセントレイト:バロール》や《暗黒の槍》を使えるというメリットがある。
 そしてバロールの「技能:シンドローム」エフェクトが使えるということはすなわち《黒星の門》が使えるということ。《氷の塔》のデメリットを帳消しにしつつダイスも増やせるドリームタッグ。
 上の純正バロール型と比べると、範囲攻撃のくせに【行動値】がお粗末な点、シンドロームエフェクトを《終末の槍》に依存しているためHPが6を切ると《コンセントレイト》すら使えなくなる点などで劣っている一方、《氷の塔》の純然たる暴力の数字が輝く。HP6で攻撃できなくなるって言ってもじゃあ《インビジブルハンド》《コンセントレイト:バロール》だけで殴る意味あるのかって話だし元々ピーキーだ。というか強い範囲攻撃は《災厄の炎》(EA p.106)型が安定して強すぎるからこれくらい尖らせないと差別化できない。

コメント

 おとなしくクロスブリードで使えばよくね?

*1:《縮退機関》(EA p.34)とか《過剰収縮》(BC p.57)とか、他のシンドロームのリミットと比べてなんかデザインおかしくない?

*2:ブラックドッグにしか使えないので今回は出てこないが、「リニアヴィークル」(IC p.74)を使うという手もある。

*3:100%時点で判定ダイス10個は好みがわかれるところではある。