最近死んでました(生存報告)。
それはともかく、今回は素手について書いていきます。
基本情報
- 購入不可、常備化「-」の「白兵武器」(R1 p.176)。
- 常備化ポイントは設定されておらず、すべてのキャラクターが自動的に所持している(R1 p.175)。
- 1キャラクターにつきひとつしか所持していないものとし、他者に貸与できないものとする(上級 p.30)。
- 素手2つによる《マルチウェポン》等は不可。
- エフェクトやアイテムの効果によってデータが変更される場合がある。
- 素手を装備から外すことは可能(上級 p.30)。
- 素手を破棄することはできない(上級 p.30)。
- エフェクトの効果などによって素手が破壊されることがある。その場合、武器として使用できなくなるが、キャラクターとしての腕が物理的に破壊される必要はない(上級 p.30)。
「素手」は常備化されているアイテムか?
A.ここでは「常備化されているアイテムではない」と判断。
なぜなら「常備化されている」という文言がなく、常備化ポイントも設定されていないから。「されている/されていない」というよりも常備化という概念の外にある存在と言うべきか。よって「レジェンドウェポン」などの対象にはできないとするのが妥当だろう。
ただし、理由付けはできるが明確な根拠はないので、GMと相談してよければよいとしても面白いのではないか。
《ロケットアーム》の効果はメインプロセス終了で切れるが《破壊の爪》と組み合わせられるのか?
A.タイミングが同じである以上、エフェクトの組み合わせのルールに則れば組み合わせられるのが妥当。上記ルールも準用できる。
「技能:<白兵>」「攻撃力:LV+8」「射程:LV*10m」の「射撃武器」の「素手」が爆誕したりする。素手変更エフェクトとの併用が前提だが《伸縮腕》の上位互換的な使い方ができそう。
素手による攻撃を行う《漆黒の拳》と武器を使用しない《インスタントボム》は組み合わせられるか?
A.可能。なぜならリプレイでゲームデザイナーが組み合わせているから。
《インスタントボム》のテキストには不備があり、攻撃力を加算するのみならず「あらゆる武器を装備・使用していないものとして扱う」との裁定がFAQに下っている。では「素手による白兵攻撃を行う」と明記されている《漆黒の拳》と組み合わせることは果たして可能なのか。
実は、公式のリプレイ『デイズ』においてゲームデザイナーである矢野氏自身がこの組み合わせを使用している。ということは可能。可能という前提で話を進めた場合「素手で攻撃した後、《インスタントボム》の効果の適用がコンボの形成後に改めて適用される」などの理由が考えられる。武器の選択やエフェクトの選択についても順番や条件などは明確に定義されていないので、組み合わせるだけ組み合わせて可能な限り処理するというのが自然か。「素手でなければならない」と書かれている《暴食の神蛇》にもこの理屈が採用できるかどうかは微妙なところであるが、まあ、表記ブレの範疇として「可能」とするのがいいんじゃないかな。
しかしこのコンボ、《漆黒の拳》のが倍率低くて装甲貫通も重複してしまっていて、組み合わせる利点がほとんどないな……リミットくらいか……。
番外:素手を使用せずに攻撃できないの?
素手は明確にデメリットアイテムである。使用すると攻撃力が減るんだから当然だ。だったら素手を使用せずに白兵攻撃したらいいじゃん、的な意見を以前見かけた。だがしかしそれはルール上不可能なのである。
Q:《幻惑の光》のように攻撃力のない攻撃を行なうエフェクトと《主の右腕》のように攻撃力を上昇させるエフェクトを組み合わせた場合、ダメージを与えることができるようになりますか?
A:できません。武器を使用せず、攻撃力のないエフェクトのみで攻撃を行なう場合、ダメージを与えることはできません。ダメージを与えたい場合、《光の弓》のように攻撃力の設定されたエフェクトを組み合わせてください。武器を使用した攻撃の場合は、攻撃力のないエフェクトのみを組み合わせてもダメージを与えることは可能です。
そう、武器を使用せず、「攻撃力:XXの攻撃を行う」と書かれたエフェクトも使用しない攻撃ではダメージを与えられないのだ。このルールはわりと上級者でも勘違いしていることが多いので注意。特にソラリスのアタッカーを作るときとか。
*1:しれっと書かれているが、結構無茶苦茶な特殊裁定だと思う。