ダブルクロス:ブラックドッグ/キュマイラ【フルパワーアタック×雷神の降臨】

 《フルパワーアタック》と《雷神の降臨》を両方取るとかいう構築を見た。

データ

  • レギュレーション:初期作成130点 FH
  • 使用サプリメント:PE+EA+HR+RW
  • ワークス:FHエージェントA
  • シンドローム:ブラックドッグ/キュマイラ
  • Dロイス:装着者(トツカ)
  • 能力:肉体6/感覚1/精神1/社会1(使用経験点0)
  • 技能:白兵1/回避1/RC1/調達1/情報FH1(使用経験点0)
  • エフェクト(使用経験点110)
    • LV2 《コンセントレイト:ブラックドッグ》EA p.129
    • LV3 《アームズリンク》 EA p.37
    • LV1 《ロケッティア》 HR p.78
    • LV3 《フルパワーアタック》 EA p.61
    • LV3 《雷神の降臨》 RW p.34
  • アイテム(使用経験点10)
    • トツカ(装着者) PE p.38
    • ウェポンケース R1 p.180
    • 春日プラン HR p.51
  • 計120点
  • 100%時点 判定ダイス13dx7-4 攻撃力65 セットアップ侵蝕値14 メジャー侵蝕値6

構築解説

 ダブルクロスというゲームを長くやっているとわかってくる普遍的な法則というものがいくつかあり、そのひとつが「類似のエフェクトは、基本的に横に並べるよりひとつを深く掘り下げた方が強い」である。エフェクトを1つ新たに取ると15点かかる。だったらその15点で今あるエフェクトを伸ばした方が侵蝕値も経験点もお得、というものだ。ピュアブリードを低燃費高火力たらしめている要因であり、実際多くの場合においてこれは真実である。
 しかし何事にも例外はある。それがこの「係数5のエフェクトを2つ取ると強い」とかいう身もふたもないやつだ。単純計算で50経験点から40点火力が出ている。上の法則で言えば確かに係数5のエフェクトをLV7まで取った方が同じ火力で経験点・侵蝕値的にはお得という話になるのだが、係数5のエフェクトをLV7まで取れる状況がDロイスや局地的なエンブレム以外でほぼない以上、普遍性においてこちらが勝る。しかも【能力値】も理想的でデメリットも重複して打ち消しというかなり美しいデザインに仕上がっている。

ロケッティア

 セットアップ版《縮地》。移動エフェクトとしては重く、なぜか【行動値】が0になってしまうなどのデメリットもあり、あまり積極的に採用できるタイプのエフェクトではないのだが、この構築だとデメリット帳消しに加えて移動距離の理由も補強できるのでばっちり嵌まる。武器を「ワイヤーウィップ」や「ヴィブロウィップ」等にすれば移動距離の問題は解決するのだがこの辺りは好みの問題だろう。50mだろうが100mだろうが移動できるという点が役立つ場面もあるかもしれない。

【行動値】の小ネタ

 どうせ【行動値】が下がるなら下がるデメリットを徹底的に重複させてやろうということで「春日プラン」+「ウェポンケース」+「トツカ」のギミックを組み込んでいる。【行動値】3では「トツカ」を装備できないところを「春日プラン」で無理やり6にして、「ウェポンケース」で「トツカ」を装備したうえでセットアップエフェクトを反映すれば【行動値】0……というものである*1。【肉体】に特化した【能力値】もうまく噛み合う。
 なお元の構築ではDロイスが「秘密兵器」で攻撃には「ストライクモービル」《鋼の馬》を採用していた。セットアッププロセスにパワーをチャージし始め、ラウンドの終わりに《ロケッティア》で発射しシーン内の任意の場所に着弾するとかいうお前それPCじゃなくてエネミーが使う戦闘ギミックやんけみたいな仕様はフレーバー的にかなりオイシかった。

コメント

 雑に強いシリーズとしてはほかにも「ピュアブリードで係数4と5を両方LV5にする」とかもある。なんだかんだシンプルなのは強い。

*1:《フルパワーアタック》効果中にオートアクションで「トツカ」を装備できるかは不明だ。これはそのうち書こうと思う。