カードの反りの直し方

 遊戯王で言うスーパーレアやウルトラレアヴァンガードならRR以上、バトスピはレア以上のカードはいわゆる「フォイル(foil)」加工がなされていて、時間が経つと徐々に反る。悲しいくらい反る。日本という国の多湿な気候のためか、カードのデザインのためか、反ったカードは正直「公正な」使い方ができないのではないかと思われるくらいには反ってしまう。

 日本のカードゲームはことフォイルに対して妙に寛容であり、それに対するルールなどは設けられていない。明らかにマークド*1と判断されるレベルの反りでも小さな大会では普通に見逃される。大きな大会だとどうなるかは知らない。「スリーブを使用していない遊び方を想定しています」だの「カードの質の変更には現時点でお答えできません」だのでたらめな返答を繰り返している事務局もあるが、これはわりとマジで由々しき事態だ。何をカードなんかにそんなと思われるかもしれないが金を払って賞品のために参加している以上公正さを欠いてはイカンのである。

 ここで反りの直し方を示したとしても、それは「直す」側の問題なので、結局対戦相手のカードがガン反りしていたとしてもそれを糾弾することはできない。それでも自分のカードが反るとイヤだなあという人のために軽くまとめる。

乾燥剤タイプ

 そもそもカードの反りというものは先述の通り湿気によるところが大きい(フォイル加工をしてある面は湿気を吸いやすく、表と裏で吸収率の差があるために、表面が収縮して反りが起こってしまうらしい)。よって湿気を取り除いてやればよいという理論。
 タッパー等の密閉された空間にお菓子や100均などで手に入る乾燥剤を入れて何日か放置するという手法がある。これはネット上だと結構多くの人が実践しているらしいが私は行っていないのでわからない。そもそも冗長すぎないか?

圧迫タイプ

 辞書等の厚い本に挟んで放置するタイプ。潰されるのが有効なのか、それとも湿気が本の側に移るから直るのかはよくわからない。これもそこそこ時間がかかる。
きついスリーブに反対向きにして突っ込んで放置するという手法もある。

熱タイプ

 私イチオシなのがこの熱タイプ。この季節、炬燵やストーブを使っている人も多いのではないか。ストーブであれば熱風の当たるところに少し置いておく、炬燵であればその上に置いてさらに上から何らかの覆い(本とかまあなんでもいい)をかぶせることで熱により反りが直る。原理は不明。炬燵なら炬燵カバーとテーブル?天板?の間に挟んでもいいかもしれない。また、パソコンの排熱を利用する方法もある(私はノートPCの下に敷いている……PCの方には悪い影響が出るかもしれないが)。

 この方法の最大のメリットは何よりも「早い」。温度にもよるが数分であっという間に直る。使いたいカードだけをさっと直してさっとデッキに入れることができる。

その他:多重スリーブ

 これは反ったカードを直すというより反らないようにする方法。デッキで使っている間だけでも反らないようにすることができる。上記の反り直し手段と組み合わせることで快適なカードゲームライフが満喫できる……かもしれない。

*1:カードに印をつけて裏からでもわかるようにする違反行為