ポケマス:トレーナーとポケモンの組み合わせが違うバディーズの実装(BPバディーズ呼出券)

 第21回プロデューサーレターが公開された。
pokemonmasters-game.com

 伝説のポケモンであるグラードンカイオーガの実装をほのめかす内容、ストーリー完結後の気になる内容もさながら、私が気になったのはこれだ。

仲間にできるバディーズのご紹介
「BPバディーズ呼出券」「BPバディーズ呼出券S」で仲間にできるバディーズの一部をご紹介いたします。
主人公&レジロック
ヒガナ&ボーマンダ
マツバ&ムウマージ

 さらっと紹介されているが、これはポケモンマスターズというゲームの根幹を揺るがす新情報である。

原作ありきのゲーム

 ポケモンマスターズに登場する「バディーズ」は歴代ポケットモンスターシリーズからトレーナーとポケモンを組み合わせることで成り立っている。サービス開始から1.75周年くらい経った現在、ポケマスオリジナルの非モブトレーナーは主人公を含め5組*1しかいない。それ以外は全部原作キャラであり、限りある原作キャラのストックで食いつないでいるのが現状であった。その原作ストックもマジコスや季節限定衣装といったバージョン違いで水増しすることにより実質的に2倍3倍として扱う……メギド72でいうリジェネレイトのようなことをしていて、果たしてキャラが全部出切るのはいつかなと考えたりもした。

バディーズ入れ替え

 そこに、これである。いきなりレジロックとかいう準伝をぶち込んできたのは置いておくとして*2ボーマンダはゲンジ、ムウマージはメリッサが既にバディとして実装されている。既にトレーナーもポケモンもモデルが実装されているので、新規バディーズでありながらモデルを作る手間がかからない。しかも「このトレーナーはこのポケモンしか使えない」というバディーズシステムいまいちなところを解消している*3
 これまでポケモンが複数のトレーナーにまたがる事例はあったが(レッド&リザードンとダンデ&リザードンなど)、トレーナーに関しては、一部例外*4を除いて「1体のポケモンに固定されてしまう」という難点があった。これはポケモンマスターズの世界観における「バディーズ」というシステム上仕方のないことであるが、「マチスマルマインかあ。マチスライチュウも見たかったな」みたいな原作ファンがいたのもまた事実。そういったニーズを満たしてくれる可能性のある機能が今回のBPバディーズ呼出なのである。同時にポケモン側も別の側面を実装できるという利点もある。例えばゲンジ&ボーマンダはサポートロール、つまり支援型だが、ヒガナ&ボーマンダは原作よろしくアタッカーといったことも可能なわけだ。

強いことを期待したい

 実装システム自体は非常に画期的だが、ひとつ懸念があるとすれば強さだろう。プロデューサーレターを読む限り、BPバディーズは配布バディーズのようである。他の配布バディーズの例で言うと、タマゴポケモンはいずれも星1で明確に弱くデザインされており、イベントで配布される伝説のポケモンは、星5ながら強さにムラがあった(最近は強く設定されていることが多い)。ストーリーで配布されるバディーズもピンからキリまでいて、一部のバディストーンボードが開放されているバディーズは極めて有用である一方、いまだにボードが開放されず性能も微妙な立ち位置のものも多い。
 ソシャゲなのでガチャ産より配布の方が弱くなる傾向に理解はできるが、せっかく既存バディーズのバージョン違いを実装するんだからきっちり使える性能で実装してほしいなあと思う。

最後に

 マツバ&ムウマージを真っ先に出してくるあたり、運営もやっぱり気にしてたんじゃねえか!となったのは私だけじゃないだろう*5

*1:主人公、チェッタ、ドリバル、ライアー、キリヤ。しかも主人公以外は現時点で非プレイアブルだ。

*2:ジンダイ辺りに持たせる択はなかったのだろうか。

*3:絆を結んだポケモンがぽんぽん増えるのもそれはそれで問題ありそうだが。

*4:先述の衣装違いバージョンのこと。マジコスとか。

*5:メリッサ&ムウマージを先に実装してしまったため、ポケモンかぶりを避けるために苦肉の策としてフワライドとバディーズになっていた。