ダブルクロス:《復讐の刃》《迎撃する魔眼》考察

 カウンター系エフェクトを改めて考えてみる。

特性の整理

  • 《復讐の刃》は<白兵>による通常攻撃、《迎撃する魔眼》は《黒の鉄槌》による攻撃しか行えない。そのため他のマイナーやメジャーを組み合わせることができない。
    • 一方で、他の行動回数増加系効果と同様、ラウンド中やシーン中継続するバフは有効に働く。
    • 《復讐の刃》の場合、基本の攻撃力は武器に依存する。「トツカ」のような単独で高火力の武器や《赫き剣》のようにそれ自体の火力を上げられる武器を使用すると強力。
  • 《復讐の刃》は「射程:至近」にしか使用できない。自分から接敵すればよいだけの話だが、《イオノクラフト》で後退して《雷の槍》を使ってくるようなタイプが相手だと使えずに終わる。
  • 《迎撃する魔眼》は《黒の鉄槌》に依存するため、同じエンゲージの相手に攻撃できない。毎ターン《ハンティングスタイル》で近づいてくるようなタイプが相手だと使えずに終わる。
    • この辺りは立ち回りでカバーできなくもない。味方の白兵キャラが先に突っ込んで相手を止めておいてもらうとか。その場合後ろまで攻撃が来なかったりするわけだが……。
  • 侵蝕値が高めに見えるが《コンセントレイト》相当のクリティカル値減少が含まれているため、実質4~5相当で再行動していると考えればそこまで重くもない。

《黒の鉄槌》がそもそもどうなのか問題

 白兵アタッカーであれば気軽に組み込める《復讐の刃》と違い、《迎撃する魔眼》は《黒の鉄槌》を最大LVまで取得しなければならない。

  • 倍率は平凡。
  • 侵蝕値が1と軽い。
  • 「対象:-」のため「対象:範囲(選択)」のRCと組み合わせることで範囲化可能だが、《雷の槍》に対する《雷神の鎚》、《大地の牙》に対する《破砕の顎》のような適したエフェクトがバロールになく*1、かといって火力目的で他のシンドロームと組み合わせるには蛇足気味である。
    • 《鮮血の網》や《パラライズ》とは好相性。先手を取って撃ち込むと硬直で接近を防げるというシナジーがある。

 総じて、主軸に据えるにはいささか凡庸。逆に言うと《迎撃する魔眼》の存在が強力なアイデンティティである。メインの地味さには目をつぶって、継続バフと手数で稼ぐ形にするとよい。

実用性の検証

 上記のとおり、活躍の度合いが相手の攻撃特性に大きく依存している。これは単純に強いとか弱いの話でなく、そもそも使用できる機会を得られるかどうかが1か0かということ。相手によっては一度も使えずに終わるということを理解したうえで採用すべきエフェクトと言える。非常にまれなケースであるが、ソロシナリオやPC別行動シナリオにおいては必ず攻撃を受けるため極めて有用である。
 ギミックとしては経験点15~20点で追加行動できればいいくらいの感覚。上方向にこれ以上エフェクトを伸ばしたくない場合やラウンド中継続バフを採用している場合にタッチで入れるといい感じ。うまく攻撃対象にしてもらえる方法とかも考えたが……憎悪?

その他

 どこかの卓で《復讐の刃》《迎撃する魔眼》を両方採用したキャラが出たみたいな話を聞いたので、私も試してみようとウロボロス系列で構想を練っていたところ、元々組みたいと思っていた別の構築と謎の噛み合いが発生したため急遽別方向で爆誕したキャラがいます。そのうち書きます。

*1:インビジブルハンド》はあるけど重くない?