ダブルクロス:直接ダメージと装甲

いつぞやの記事で「命中にマイナス修正のある盾は射撃武器と一緒に持つといい〜」的なことを書いたが公式で白兵武器のマイナスも射撃攻撃に乗るとFAQが出ていた。あれ?

Q:ジュラルミンシールドと拳銃のように、「種別:白兵」と「種別:射撃」の武器を同時に装備していた場合、命中判定の修正はどうなりますか?
A:装備している武器の命中判定への修正は、すべて合計してください。

どこかに乗らないって書いてあった気がしたが……これは要検討。

それはさておき、今回は直接ダメージについて。


邪毒をはじめダブルクロスには攻撃宣言に依存しないダメージがいくらでも存在する。中にはエフェクトの効果ですらなく自然現象や物理的トラップによるダメージもあり、ご丁寧に「2D10+n」でダメージを算出してくれとR1 p.263に書いてある。

高所からの落下や自然の炎など、キャラクターはさまざまな状況によってダメージを受けることがある。
そのような場合、GMは[2D10+n]でダメージロールを行ってダメージを算出すること。

ポイントは「ダメージロール」という語が用いられていることである。つまりダイスを振ってダメージを算出する行為はたとえ攻撃宣言でなくとも「ダメージロール」と呼べるのではないか。
具体的に何が言いたいのかといえば、《極大消滅波》や《黒星粉砕》に《力の法則》は乗せられるのか?という疑問に加え、これらの直接ダメージを与えるエフェクトに装甲は有効なのか?という2点である。

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公式のFAQによれば《極大消滅波》はカバーリングが可能とのこと。カバーリングはダメージロール或いは効果の適用の直前に宣言する行為なので、上記特殊ダメージ処理が「ダメージロール」と表されていることもあり、《力の法則》は乗せてもいいように思える。逆に《暗黒螺旋》のような固定ダメージのエフェクトには適用されない気がする。うん。

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では装甲が有効かどうかというと、まず「装甲」の定義がどこにも書かれていない。もっといえば「ダメージロール」の定義もない。このゲーム、総則がない。マジかあ。
ちなみにDロイスの機械化兵には邪毒のダメージ「だけは」軽減できないと書かれている。つまり他のあらゆるHPダメージには有効。これは装甲ではないが、定義が出ていない以上、「装甲」とは「何らかのダメージが発生した場合それを軽減することのできるステータスである」と解釈するしかないわけで、おそらく有効なんじゃないか。
ガードに比べ安いエフェクトで貫通されがちな装甲だが、こういったダメージ全般への抑止力になると考えるとなかなか悪くない、のかもしれない。